ふと目に飛び込んできたこの記事にとても脱力感を覚えてしまった。
ネタ動画を「ネットの病」と大真面目に紹介 騙されてしまったTBS、大いに失笑かう
http://www.j-cast.com/2014/03/17199433.html?p=all
この「キーボードクラッシャー」はネットにある程度触れているなら
一度は目にした事がある動画だとは思います。
オンラインゲームに熱中するあまり絶叫しながらキーボードを叩き壊す
ある意味衝撃的な動画ですが、本人はあくまで「ネタ」として
Youtubeに投稿した、という事は今ではよく知られている事実。
これが投稿されたのは2006年頃だったような。
ところがTBSはこれを大まじめに「ネット依存症」としてテレビ番組を制作。
3/15放送の「情報7days」という番組で今では懐かしいこの動画と共に
「青年はインターネットのゲームを楽しんでいる。するとボルテージがだんだん上がり、もう自身をコントロールできない。いわゆるインターネット依存症だと思われる」
というなんともご丁寧なテロップを付けて紹介したそうな。
動画としてのインパクトは絶大だし、これを「病気」として紹介すれば
テレビしか見てない人達は「うわあこわい」って思うかも知れませんが
それにしてもこの番組を制作した制作会社に「裏を取る」という事をする人間が
たったの一人もいないという現状に一番驚いてしまいます。
それとも制作陣が本当にインターネットにうといおじさん達ばかりなのかなあ。
テレビしか見ない人達だけにインパクトを与えればいい、という目的があったにせよ
それならこんな既存の動画を使わず、自分達でそういう映像を作ればいいわけですし。
そんな予算すら出ないのかもなあ・・・・
今回のこの件でこの制作会社、どうなるんだろ・・・
そんな事ばっかり考えてしまうのは自らが自営業の悲しさなのかも知れないけど(笑)
インターネット登場以前のテレビってこういう事が日常的に行われてたのだとすると
その方法論から脱却できない人達が牛耳ってる限り、
いつまでたってもテレビVSインターネットみたいな図式は変わらないのかも。
インターネットって怖い、という目的を視聴者に植え付けるためのこの番組ならば
彼らはいったいどこに向かおうとしてるのかが全くわからないですね。
それともそんな目的すらなく、ただ単に「インパクトがあればいい」ってだけの
番組制作だったのかも知れませんが。
さてと、この件に関してTBSはどういう対応をするのかな。
一応は報道番組って事なんでこれはなんらかの対応をすべきだとは思うんだけども。
なんか色々と残念な気しかしない、今回のこのニュースでございました。