曲がりなりにも一応、子供の親をやっているものですからたまには怒らないとアカン時もある。

小学4年、10歳の長女は意味もなくふくれっ面をしてる時がありまして。
特にお友達の所にお泊まりに行ってきた後、とか超絶楽しい事の後の反動と言うんでしょうかね。
もう、何をするにも面倒くさそうに生返事。
生返事ならまだしも声を荒げて口答えする始末。

そーろそろ反抗期なんですかねえ。
ネットでは「10歳の壁」という言葉で関連ワードがザクザクと。

女の子相手なのでもちろん手をあげたり声を荒げる事は今まではなかったんですが
ここはちょっと「おい、それはちょっとイカンのちゃうか」と真剣トーンで説教を試みる。
今までそんなトーンで怒られた事がなかった長女の顔色が一瞬で変わる。

と、そこに外に遊びに行ってた長男(小2)が「たっだいまー!!」と帰宅する。

リビングに入ってきた長男は「さっきそこで・・・」と遊びの報告をしようとしたが、どうもいつもと部屋の空気が違う、と察したのだろう。
自分は真面目に話しかけてた手前、途中でやめるわけにはいかないので長女とディスカッションを続ける。
話してる最中に涙声になってくる長女を見て、こりゃあただ事ではないと思った長男。

なんか台所の方でゴソゴソしてるな、と思ってたら、なんと
全員分の温かい飲み物を入れて運んできよりまして(笑)

「お父さんはいつもコーヒーなん知ってるけど、入れ方がわからんかって」
いいよいいよ、普段絶対飲まないクッソ甘いココアも一気飲みしますわ。

家ではそれこそまだまだ甘えん坊三昧の長男。
聞くところによると、学童保育の場では下の子の面倒を率先して見たりしながら、ちょいと乱暴な上級生との間に入ったりして、それなりに疲弊している様子。
「帰り道の集団下校の時が疲れる。乱暴な子に注意せなあかんのがしんどい」とは彼の弁。

空気を読める、というのは素晴らしい事だと親父は思います。
なんせ親父が50目前にしてそれが一番不得意で、様々な失敗をしてきておりますのでね(笑)

頭の芯までシビれるような甘さのココアを飲みながら
おめー、心臓塞がってへんかもって言われたりとかバナナ食ってアレルギーで死にかけたりとかしてたのになあ・・・と思い出しつつ、成長のドアをちゃんと自力で開けている事にちょっと感動を覚えるのでした。