リニアモーターカーといえば子供の頃、百科事典で「すげえ」と思って眺めたもんである。
自分が子供の頃、といえば1970年代の後半ぐらいか。
その頃にはもう話題には上がってたんやね。

色んな方式があるみたいやけども、子供の頃に見た「夢の乗り物」は超電導リニアというらしい。
調べてみると百科事典で見た車両はML100という形式。

そうそう、これやこれ。1972年に浮上走行に成功したらしい。
百科事典眺めてた年代とバッチリ合ってますね。
今は鉄道総合技術研究所という所に保管されてるみたい。
今はもうない弁天町の交通博物館にも展示車両がありましたが、あれはこの後継機でML500という形式らしい。

こちらは1977年に試作されて、1981年から2014年の閉館まで交通科学博物館に展示されていた。
これも今は鉄道総合技術研究所に保管されてるそうで。梅小路に移してくれればよかったのになあ。

「いつか乗れたらいいなあ」みたいな感じで図鑑や実車を眺めてたけども、大人になってしまうと色んな見方をするようになってしまいました。
「そもそもこれって必要なんかね?」という事も考えたり(笑)

手段が増えると競争もあるし、結果的に値段も下がって利用しやすくなるみたいな流れもあるんでしょうけど、この超電導リニアに関してはなんかもう揉め事しかニュースになってない気がします。
長野県へのルートを外すやなんやでも揉めて、駅を作るか作らないかで揉めて、そしてようやく着工したと思ったら談合発覚という(笑)

今回は「もし談合してるって事を自己申告してくれた順番に従って課徴金を減免しまっせ」というリーニエンシーという制度に基づいて、まずは大林組と清水建設が「すんません、談合してました」と申告したのが始まりらしい。

で、大成建設と鹿島建設の幹部のお二人が逮捕されて「談合なんぞなかった」と否認してると。

なんともまあ「夢のある」話じゃござんせんか?と皮肉を言いたくなりますわね(笑)

自由競争こそ正義、みたいなお題目では決して世の中回ってないんだな、って諦めの中で生きていかないとあかんってのはそれこそ夢がないような気もしますけどもね。

この超電導リニア開通は2027年に名古屋~品川間。大阪~東京間は最短でも2037年とか。
2037年、自分は66歳ですか。・・・・なんとか生きてるかなw

ま、こちらは建設にあたっては何の仕事も関係がない利用者でございますしね。
本当に1時間で東京に着くのかな、みたいな程度では乗ってみるかもしれませんが、子供の時に見た夢とはかなり違ってるんだろうなとは思います。