BOOWY世代の自分がギターを弾き始めた際に年上のお兄さん達に
「おいお前、今度のライブ手伝え。これ今度やる曲な」と渡されたバンドは
The ModsやARB、ルースターズだったりして、
そのライブを見に来てくれたのがもっと年上のお兄さんだったりして
「おいお前、今度のライブ手伝え。これ今度やる曲な」と渡されるバンドは
クールスやキャロルだったりしたわけです。

そんな感じで色んなバンドを聞き、また先輩たちに怒られるのが嫌だから
一生懸命コピーしたのは今の自分にとても役立っている気がします。

そのクールス結成の時から今までずっとメンバーで居続けている
ジェームス藤木さんとひょんな事から同じステージで演奏する事になり
この間の土曜日、2ステージをご一緒させて頂きました。

元々決まってた演奏の仕事に、後からジェームスさんが参加する事になったのですが
さすがに当日はめちゃめちゃ緊張しました。

自分は今では熱心なクレイジーケンバンドのファンなので
その剣さんが師匠と呼んでいるジェームスさんと同じステージ・・・・
考えただけでも恐れ多かったのは確か。

さて、当日。
ガチャリと楽屋のドアを開けて一人で入ってきたジェームスさん。
「あ、どうも。よろしくですー。えと、みんな初めてだっけ?」
なんとも気さくな感じでこっちは正直面くらいました。
まさか一人でふらりと入ってきはるとは思いませんでしたから。
「あ、そうなの。じゃ今日は固くならずにね。楽しくやろうよ。」
そう、声をかけていただいてすーっとステージに向かうジェームスさん。
もちろん、即座に追いかけて僕もステージに行きました。
この辺は昔の縦社会の中でのバンド活動で空気が読めますから(笑)

なんせ急に決まったスケジュールだったので、満足にリハーサルもできず
バンドがいるにもかかわらず、本番の半分以上は
ジェームスさんの弾き語りになったのですが、これはとても残念でした。
前もってある程度の打合せが出来るような時間があれば、
きっちりとバンドで全曲演奏したかったです。

しかし、さすがはロックンロール一筋のジェームスさん。
場数、そして貫禄、なにもかもが堂々としていて
ギター1本でもあそこまでの世界が作れるのにとても感動しました。

ソングライターとしても数々の素晴らしい曲を残し、
そしてソウルミュージックにも詳しいジェームスさん。

自分の希望としてはホーン・セクション入れたかっちりとしたバンド演奏で
いつかまたご一緒できればなあ、と思います。

本当にいい経験になりました。
ジェームスさん、本当にありがとうございました。