Googleニュースか何か忘れたんですが、神戸のプラネタリウムでピンク・フロイドの「狂気」が上映される、との事。
「え?上映ってどういう事よ」と即座にクリックして詳細を見に行くと、リリース50周年記念で公式として新たにプラネタリウム用に作られた映像だとか。

オフィシャルトレーラーはこちら。

プラネタリウムで「狂気」・・・・・そんなもん絶対見に行かんとアカンやん。
このトレーラーは平面ですが、これをプラネタリウムで観る、しかも「狂気」フルアルバムを5.1chサラウンドで。
そんな幸せな時間があっていいものか。

昨年、東京のみで上映されて次は福岡で。
で、ようやく決定した関西の会場は神戸のバンドー神戸青少年科学館という所らしい。
大阪には大阪市立科学館プラネタリウムがあるのになあ・・と思ってたら今はリニューアル改装中だとか。
そのせいもあって神戸なのかな、と思ったんですが、バンドー神戸青少年科学館の洋楽好きの職員さんが強く希望したとの事。

早速予約を申し込んで今日をとても楽しみにしておりました。

バンドー神戸青少年科学館

ポートアイランドにはずいぶん久しぶりに来たような気がします。
車で向かっていて、当然神戸大橋渡るんやろな、と思ったら海中のトンネルを抜けるというサプライズ(笑)
そんな道が出来てるなんて全然知らなかった。それか通ったことを忘れてるのか。
向かいにはIKEAがあり、これなら一人じゃなくて娘と一緒に来ればよかったか・・・

会場に入ってみると、けっこうな行列にびっくり。
てっきりガラ空きの感じで、プログレ好きなおじさんのみ集まってるんかなと思ってました。
けっこうキレイめなお姉さんもいたりして「え、ピンクフロイド好きな女性なんて今まで生きてきて会った事ないんやが」と(笑)
きっと彼氏に無理矢理連れてこられたんだろ、いやそうに違いねえ。
あんなお姉さんとシド・バレット在籍時のサイケ感とか「ファイナル・カット」でロジャー・ウォーターズがバンドを私物化したか否かみたいな話出来るのか?
そんなお店どこに行ったらあるんだ、とかブツブツ言いながら席に座る。

会場には小さくアルバム「ザ・ウォール」が流れ、天井にはこのロゴとか会場での注意とかがスライド表示されてました。

17時開場で上映は17時30分から。
暗転の後、あの心臓の音とシンクロして黒反転したプリズムのシルエットが躍動する。

その後はもうまさに至福のトリップでした。

土星の環の中に突入したり、月面に行ったり、もう瞬きすらもったいないぐらいの圧巻の映像。
「The Great Gig in the Sky」の浮遊感は映像によってさらに心地よさを増して脳に響きました。
今回、聴こえ方が自分の中で完全に変わったのは「Us and Them」のサックスソロ。
映像が加わる事によって、自分達の表現にプラスになるのはライブでも視覚効果をふんだんに使うフロイドならではなんやなあ・・・と。

あっという間の45分。
終わったらあちこちから拍手が。
もちろん自分も全力で拍手。
これ、50周年記念で1回だけしか体験出来ないなんてもったいなさ過ぎる・・・
大阪市立科学館プラネタリウムは8/1リニューアルオープンなんやし、秋の目玉にどうですかねこれ。

自分がピンク・フロイドを聴きだしたのが確か24才過ぎぐらい。
あの当時はとにかく色んな音楽を知る事が楽しくて、ブリティッシュロックの名盤、みたいな文献を読んでは片っ端から聴いてた頃でした。
確か「ルーディーズ・クラブ」でピンク・フロイドの特集があったのを読んだんちゃうかったかな。

でも、きっと僕等の年代で一番最初に耳にしたピンク・フロイドの曲って「吹けよ風、呼べよ嵐」だったはず。
だってプロレス全盛期、アブドーラ・ザ・ブッチャーの入場曲でしたしね(笑)
それにしてもなんちゅう邦題や・・・・原曲は「One of These Days」やで。
なんでそれが「吹けよ風、呼べよ嵐」になるんやろ・・・・
とち狂った邦題では定評のある東芝EMIの手腕がキラリと光る邦題なのでした。

上映終了後、すこし散策。
ポートアイランドもなんか寂れた、というか活気がある!って感じではなくなったような気がしました。

またどこかで観れる機会があればいいな。

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