この時期の恒例行事であるKFC(フライドチキンではなく此花フレンドリークラブ)主催の
「KFCダンスフェスティバル」にFAUN TIMEで出演してきました。
もはやこのダンスフェスティバルは第13回を迎えまして、
我々ももう13年間、ここに出続けている事になります。
そして、いつもここの音響のオペレートをしてくれているのが
神戸にある株式会社P.A.F.さん。(サイトはこちら)
ここのオペレータである白石さんに昨年「イヤモニってどんな感じなんですかねえ」と
いうお話をしていたのを覚えていてくれてまして、
「明日は自分のヘッドホンを持ってきて下さい」との連絡を頂きました。
もちろん、イヤモニと言えばSHUREでしょって事で手持ちのSE110-Kを。
・・・・とはいえこれはエントリーモデルなんですが(笑)
やっぱり俗に言う「SHURE掛け」をしてこそのバンドマンじゃないですか。
さて、リハーサル時。トランスミッターを渡されてヘッドホンを差し込む。
そして、聞こえてくる各楽器の音・・・!
自分のギターもワイヤレスシステムを使っているので、2つのトランスミッターを
ぶら下げてヘッドホンしてあちこちウロウロ出来るわけですよ。
ギターアンプの反対側に行っても・・・・
ステージから降りても・・・・・
どこに行ってもヘッドホンから各楽器の音、自分の音、そしてボーカルとコーラスが
聞こえてくるというこの不思議感覚!
こーーーいつあすげえや、となんだか自分がドームで演奏してるBIGなアーティストに
生まれ変わったような気分なわけですよ。
オレはいいけどYAZAWAがなんて言うかな?的な。
ただ、サウンドチェック時はそうして喜んでいれたのですけども
演奏が始まってみると、今までずっとやってきた耳からの感覚とはどうしても違い
各楽器に対しての自分のボリュームを調節する事がとても困難。
そして、今まで生音で聴いてたものが、ヘッドホンで遮断されたあげくに
PAを通じたものが直接飛び込んでくるわけですから、
なんとなくタイム感も違う感じがして面食らってしまいました・・・・・
せっかく用意してくださったこのイヤモニシステムですが
たった1曲合わせた時点で、本番で使う事を断念しました。
自分が楽器じゃなくて、ボーカルのみであればまた違ったのでしょうけれど・・・
というより、こういうシステムを使う様な器ではない、という事なのでしょう(笑)
そういう視点から自分を客観的に見れたのもとても良い経験になりました。
そして、生耳になった本番の様子。
毎年恒例の譜面でのインスト演奏。
なんとか見失う事をせずに付いていく事が出来る様にはなったと思います。
果たしてそれがクオリティを満たしてるかどうかは別、ですが。
少なくとも客席をちらりと見るような余裕はまだありません。
あと、今日はチビ達に自分が演奏している所を見せれたのも嬉しかったですな。
さすがに眠かったようで1ステージだけ見たら飽きたようですけども(笑)
イヤモニ・・・・いつかはそういうのが普通になるのかな。
それが必要な大きい場所で演奏出来る機会がこの先訪れる・・・かも知れませんしね(笑)
昔、あるメジャーバンドのステージに関わったんですが、全員イヤモニで、モニタースピーカーは置いてあってもあくまで緊急用で鳴って無い状態、ステージ上にはアクリル製の透明のベースアンプとギターアンプが置いてあるけどあくまで演出用のスピーカーで、実際に鳴ってるのは袖中の見えない所に置いた普通のアンプでした。
ドラムもアクリル板で囲われてて、演奏中もステージ上はドラムが小さく聞こえるくらいの状態で、バンドが演奏してるとは思えない静かな状態(もちろんPAスピーカーからの回り込みはありますが)
なぜそこまでするかというと音響的には利点が色々あって、ボーカルマイクや他の楽器のマイクへの音のカブリが減らせるとか、ステージ上のアンプから出た音とPAスピーカーから出た音が混ざると時間差で位相がズレたりして音が濁るのでそれを防げる、モニタースピーカーから出た音も同様にメインスピーカーの音を濁らせる原因になるのでそれを防げるとか、簡単に言えばレコーディングスタジオのような状態に近づけて、一つづつの音の純度を上げて音を良くしようという事ですね。
ただ、ライブなのにCDの音の再現をするのが正解か?というのは賛否両論ですね、ジャンル的にもおとなし目のバンドなら良いけど、爆音でメンバーがテンション上げるようなバンドはなかなか難しいでしょうね、まあ激しい目のバンドでも、楽器の音でモニターが聞こえずらくて困ってるボーカリストとか声量の無いボーカリストがイヤモニを使うのはかなり効果があると思いますけど。
通りすがり、とは言え誰だかすぐにわかりました。
いつもありがとうございます(笑)
そうですね、僕もリハーサルの段階だけしか今回試せなかったのですが
センターでボーカルを取ることもあるので、
ボーカルの音程を取るという意味ではすごくいいなあと思いました!
特に音程差が激しいメロディの低音部とか歌う時には楽でしょうねえ。
レスの内容を読んで思い出したのが
大滝詠一御大の1981年の「ヘッドフォンコンサート」です。
http://www.tapthepop.net/live/21332
これは観客全員がヘッドホンでライブを見るという試みだったみたいですが
あの「ロンバケ」を出した直後という事ですし、
ぜひとも参加してみたかったです。