愛用のエフェクトシステムはBOSS GT-8。
実はもうかれこれGT-8は3台目なんですわね。
海外の誰かが作ったエディタで中のパッチをMIDI経由で吸い出して、それを移植しつつ今に至るわけです。
あらゆる現場で、バンドで、培ってきた10何年分のパッチメモリーはもはや財産。
新しいGTは10、そして100と発売されているんだけどもパッチメモリーの互換性はないため、また1から作り直しになるってわけです。

だから今まで新しいエフェクトシステムに乗り換える事が出来ないままなんですが
本日、バンド仲間のエレアコを一緒に買いに行った際に、前から気になってたLINE6のフロアタイプのマルチエフェクター「HELIX Floor」を試奏させてもらいました。
公式サイトはこちら

なんせLINE6が「予算やターゲットユーザーを決めずに6年間開発してから値段を決めた」というフラッグシップモデルであります。
一体どんなもんじゃろうね、と音を出してみたらもう驚きの連続でした。
デジタル歪みは思い切り歪ませた場合、ハイフレットで変な発信音が出たり
減衰がめっちゃ不自然だったりするんですが、HELIXはそんな事は全くなくてとても自然。

ヴァン・ヘイレンの「パナマ」を弾いてるデモ動画。
ピッキング・ニュアンスの自然さが一番わかりやすい曲です(笑)。

そして、あらゆるユーザーの要望を詰め込んであると豪語するだけの機能。
なんせマニュアルみんでも普通にポンポンいじれるのが驚きで、
便利だなと思ったのがあるスイッチを長押しすると「フットコントロールモード」に。
右側のペダルでパッチのパラメータをいじれるので、しゃがまなくてもよい(笑)

あと、各スイッチに小さい液晶が付いてて、そこにパッチ名が表示されるのもヨシ。
各インジケータの色も自分で設定可能なので視認性も高い。

内部のプログラムのアップデートはPC経由で頻繁に行われており
中でも後から追加された「Snapshot」という機能がとても使い勝手良さそうで。
GTなら右側のCTLスイッチで合計8パラメータのON/OFFが可能で、その中では音切れが発生しないんですが、HELIXのSnapshotは最大8つまでのパッチ内セッティングをスイッチに割り振れる。

例えばBOØWYやる時。
いつも一つの歪みに対して4つの違うディレイタイムを設定してるんですが
GTだと違うディレイタイムの設定した歪みを縦のバンクに並べるしかなくて
同じ歪みのディレイタイム違いを選ぶ場合、BANK UP→スイッチと2回踏まなくてはなりません。

SnapshotだとON/OFFだけじゃなくて、パッチ内セッティングを上の段のスイッチに並べれるのでディレイタイムだけを切り替えて使えるんですわね。
こいつは・・・ストレスが全くありません。というか理想です!w

あとは8in8OutのUSBインターフェイスが付いてたり、マイクin(しかもファンタム内蔵)まで。
このHELIXさえあれば、DAW環境もそのまま構築出来るわけです。
MIDIコントロールや外部アンプチャンネル切り替えも装備、
そしてFXループはなんと4系統内蔵でパッチに組み込めると至れり尽くせり。
ギター弾きの為の「センターコントロールシステム」と言っても過言ではありませぬ・・

だてに20万円越えの値段ではありませんな・・・・・
テンション上がりまくりで店員さんと大盛り上がりでした(笑)

あ。あと電源入れてからの立ち上がる速度もチェック。
最近のシンセみたいに1分ぐらい起動時間があっても困りますんで。
15秒ぐらいで起動してくれたので、今のGT-8と変わりませんでした。
トラブルの時、リカバリが早いかどうかも大事なのでね。

もう恐らく次はGTシリーズは買わないでしょう。
BOSSのME-8から15年以上のお付き合いでしたが、お別れしてこいつと結婚します(笑)
しかし、こいつ6.6キロという重さなのよね・・・・運搬がしんどそうだわ。

さ、頑張って働こうっと。