前からずっと出来るんかな?と思ってたのが
「ZOOMで映像、SYNCROOMで音声を使ったライブ配信は可能なのか」という実験です。
前からこの方法はGEKOのリハーサルの際に何度かやってましたが、ここにもう一つ楽器に参加してもらって合奏が出来るんかねえ、という事。
ZOOMだけではとてもじゃないが音が遅延しまくって、演奏を合わせる事は出来ない。
そこで、遅延(レイテンシー)を極力抑えて、オンラインでセッションが出来るというSYNCROOMを音声に使えばいけんちゃうん?という素人思考。

今回、いつもお世話になっているキーボーディスト、恩田氏にお付き合いしてもらう事に。
3人ともASIO搭載オーディオインターフェイス・有線LAN接続のパソコン・制限なしのアップロード回線というYAMAHAが示す推奨環境はバッチリである。

SYNCROOMの設定

まずは環境チェッカーを起動してテスト

前もってSYNCROOMのバージョンを最新の1.1.0にバージョンアップ。これは全員にお願いしておきました。
環境チェッカーの結果はこちら。

結果はオールグリーン。
ルームを作ってサウンドチェック開始。

届く音に混入するノイズ

今回、配信するのは自分のパソコンからなので自分がSYNCROOMのルームを開いた。
OBS Studioを起動すると音声入力にYamaha SYNCROOM Driver(WDM)が使えるのでそれを選ぶ。

しかし、向こうから届く音に両方ともプチプチというノイズが入るのだ。
これはもしかしたら自分のオーディオインターフェイス(以下AG06)のバッファサイズが問題なのかも知れない。
最小の32msから徐々に大きくしていって512msぐらいにしても、届く音にノイズが入るまま。
そして、バッファサイズを大きくするとレイテンシー(遅延)がひどくなるので、妥協点を見つけなければならない。
こっちのバッファサイズを大きくしてみたり、お二人にも同じ作業をお願いしてみたりしたけども、ノイズが改善する事はなかった。

この辺りの設定がいったいどっちに反映されるのか(受信側なのか、送信側なのか)、そして原因はどっちにあるのかが結局わからんまま。
全くノイズがなくなる状況を見つけなければあきませんね。

これはまたGEKOのリハーサルの際に、色々と二人でお互いやってみて妥協点を探ってみたいと思います。
というかYAMAHAが用意する「接続テストルーム」に入った時のナレーションがすでにプチプチ言うとるんやが・・・
根本的なハードウェアの問題な気もしてきた。PCのBIOS設定とかその辺りの。

ZOOMの設定

3人以上だと無料では40分でミーティング強制終了

ZOOMに関してはミーティング入室後、「コンピュータオーディオから退出」を選んで映像のみにするだけでOK。
ZOOMのアプリケーション画面をOBS Studioに放り込めばそれで配信画面は完了。

しかし、今回は3人以上って事なので40分毎にミーティングを作り直さなければいけない。
配信時、これを忘れてて曲を演奏している最中に案の定ブラックアウト画面になってしまいました(笑)

配信開始。・・・・まともに演奏が出来ん!!

まずは今回のアーカイブを貼っておく(笑)

今回は「実験」を配信する、といういわばドキュメンタリーに近いノリなので色々と試行錯誤しつつ進行。
まずは恩田氏のピアノで「レット・イット・ビー」を始めてもらうも、遅延があるせいかどんどん遅くなる演奏(笑)

SYNCROOMに内蔵されているメトロノームを鳴らしながらの「Isn’t She Lovely?」はもはや全員半笑いになってました。
これは・・・・・無理だw
楽しいはずの演奏が全く楽しくない

最終的には恩田氏にSYNCROOMの音声をモニターせず(ヘッドホンを外して)に自分のリズムで弾いてもらい、我々がそーっと乗っかるという形でなんとかしたけど、それってもはや合奏ちゃう(笑)
こんな事だけをやっているとなんか演奏者として大事な物を失ってしまいそうな気がするぞw

要するに

  1. 違和感ないぐらいにレイテンシーが改善する
  2. ノイズの除去

の2点が解決出来れば、楽しく演奏(これ大事!)出来るんちゃうか?という光明は見えました。
全ての物事にはきっと原因があるはず。
なので、今回の問題点はどこに原因があるのかを探っていきたいと思います。

そして最後に恩田君!この実験にお付き合いして頂いてありがとうございました。
今度はぜひ3人でライブやりましょう!