とても興味深い記事を見つけました。

Android端末の種類が多すぎて開発者がパニックになりかけているのがよく分かるデータ
DNAさんの記事です。

世の中には様々なサイズや機能をもったAndroid端末が存在していますが、あまりにも数が多いためそれらすべてに対応するのはまさに至難の業。「そんなにカオティックなの?」というのがピンと来ない人は、このデータを見るとその恐ろしさがよく分かると思います。

これは各携帯電話キャリアの電波強度を計測し、Webで共有することができるAndroid/iOSアプリ「OpenSignal」の使用者の統計から作られたもの。

記事によると2013年7月にはなんと11868種類もの端末が確認されたとか・・
1年前の計測では3997種類だったそうですが、なんと1年で3倍の増殖!

スマートフォン、タブレット端末といえばApple社のiPad,iPhoneなどのiOS、
そして各メーカーがしのぎを削って端末をリリースしているAndroidの2強ですけども
これだけ種類が違う端末が出ていることにまず驚き。

そして、各OSのバージョンのシェアがものすごい事に。
20130809001

左はiOSのシェアですが、なんともシンプル。
右側のAndroidはメジャーバージョン1から4まで入り乱れるカオス状態。

もっとひどいのが端末サイズ。

出回っている端末サイズをイラストで表した図。

出回っている端末サイズをイラストで表した図。

これはもうアプリ・サイト制作者からしたら嫌がらせとしか言えないレベル。
一体どれに合わせりゃいいのか悩んでしまいます。

JQuery Mobileをいじった事がある人はわかると思いますけども
あの、全てを網羅する勢いのJQuery Mobileですら全部の端末でまともに
動くわけでなく、IS11CAで検証した時は画面の切替がすべてFadeに固定されて
明らかにiOSとは違う動きになってしまい、切り替え効果を諦めた事があります。
あと、「前画面に戻る」という動きもとてもおかしい挙動になってしまって
懐かしのHDMLデッキ方式(にとても似ている)方式の制作も諦めました(笑)
各HTMLにリンクを張ってそこにジャンプさせる従来の方式での制作になってしまい
とても残念だったのをよく覚えています。

やっぱAppleってすごいなあ、と思いましたね。(制作側の手間の部分で)
そりゃOSとハードを1社で仕上げてるわけですから当たり前なんですが。

たったAndroid端末1機種での検証であんなに手間がかかるんですから
それが10000機種超えなんて考えただけでも死んでしまいたくなりますねえ・・・

と、思ってた所にこのブログ記事を発見。

Androidに対する愚痴。
http://hamalog.tumblr.com/post/57170434943/android

怒りがあふるるこの文面に思わずウンウンと頷くしかありません・・・

あなたはどうかしらない、しかし私はこう思ってる。Androidという癌みたいな端末がいるから、スマートフォン向けにリッチなことなん て、金と時間、なによりあなたの人生を無駄に使うことだからやめとけってこと。リッチなことをしたかったら、その上限はjQuery Mobileができること – だ。それ以上のことをしたかったら、世界中のAndroidが爆発して粉々になる必要がある。

これにはなるほどなあ、と納得してしまいました。
しかし「出来る事の下限」ですらこれだけの端末があると
もはやもう何が起こるかわからなさそうですが・・・・

こうなるともう「どこで線を引くか」というのを考えないと
制作者としては、無駄に時間だけ消費してしまう事になりかねません。
河原で石を永遠に積まなければいけない「業」みたいに、
修正しても修正しても次から次へと問題が起こってくる可能性も充分に考えられますし。。

レスポンジブWebなどで「ワンソース・マルチユース」な考えに近づきつつある
HTMLの世界もこの端末数の前ではブラウザ戦争の「いつか来た道」ですね。

結局、我々のような制作者はこういう部分から逃れられないんでしょうか(笑)
ま、だからこそそれがお仕事になる、って事なのかも知れませんね。

さて、自分なりの線引きを早い事考えなきゃなあ。