ハナモゲラボ / 試行錯誤の実験人生

日々、PCや各種デバイス、楽器等に翻弄されながら電脳の森をさまよう男の日常と様々な実験をさらりと記しております。

仙台 ― 1967年(昭和42年)の風景に心を奪われる

December 29 2019

何気なくTwitterのタイムラインを眺めていたらこのWebマンガが流れてきました。

ツイ主、酒井大輔さんのお母様が女学校に行ってた頃をマンガにしたもの。
公開前にしっかりとお母様自身に最終チェックして頂いてるそうです。

描かれてる背景も当時の資料を調べて描き上げているとの事で、街の風景やボンネットバスなどがなんともリアル!
なんといっても方言フェチにはたまりません(笑)

1967年と言えば自分自身が生まれる4年前になりますが、大阪は一体どんな雰囲気だったんでしょうね。
1971年生まれの自分は端的に言うと「ビートルズが解散してから生まれた」という事。
そんな自分がビートルズ以前の音楽に夢中になり、未だに「聞いた事ねえ曲がまだまだある!」とガサゴソ漁り続けている辺り、なんか心の奥底に「肉眼で見る事の出来ない風景」を探し求める何かが刻み込まれているのかも知れません。

そんな自分の部屋には過去ディアゴスティーニから発刊された「昭和タイムズ」が全64冊あります。

1冊1冊全てオールカラーで、カレンダー形式でその時に起こった出来事がびっしりと書き込まれております。
その中からピックアップした出来事についてもちゃんと説明されているのがナイス。
巻末には当時の物価、映画・ヒット曲のランキングなどなど読んでるだけで心が躍る本です。
今では大事な大事な宝物となっています。

1967年、といえばビートルズはあの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」をリリースした年。

アメリカではモントレー・ロック・フェスティバルの「サマー・オブ・ラブ」なヒッピームーブメントでしたが、日本ではちょうどジャッキー吉川とブルー・コメッツの「ブルー・シャトウ」がリリースされて150万枚売ったというこの差。

作者の井上大輔さんが後年語ったのが「あの曲からGSの悲劇が始まった」というのがなるほどな、と思う内容。

でも実は(『ブルー・シャトウ』を作ったことは)ジレンマでね。目標としてきた洋楽とは正反対のものを作っちゃったんだから。他のGSがそのまねをさせられ始めたのもつらかった。あの曲からGSの悲劇は始まったと思う。
新しい音楽をつくるつもりだったのに、結局は歌謡曲に飲み込まれてしまった。

後追いの自分からするとグループサウンズのヒット曲は個人的に好きな曲は多いです。
今では「日本のガレージ・ロック」というなんか無理矢理な呼び方されてたりしますね(笑)
「サージェント」と「ブルー・シャトウ」が同じ年にリリースされてるってのも、よう考えたらすごい話ですな・・・

ビートルズはもはやスタジオを占拠して夜通しレコーディングしても誰も何も言えなかったという「立場」を手に入れてた上に、いわゆる「反体制」な若者から圧倒的な支持を受けていたのですが、日本のグループサウンズブーム当時はバンドマンの立場はそらもう低かったんでしょうね・・・

しかも学生運動バリバリな「反体制な若者」からは堕落した商業主義音楽と言われた上に、PTAからは「不良の音楽」と言われるという左翼と保守からも同時に嫌われてしまう何とも不思議な光景が展開されておりました。

ああ、その当時にタイムスリップして少し遠くからそんな風景を眺めてみたいもんです(笑)

冒頭に紹介したマンガにも「ブルー・シャトウ」のジャケットが登場します。
1967年当時はまだFM放送が聴けなかったという仙台の街。
ピーター、ポール&マリーのレコードを探す場面がマンガ内にありますが、1967年やとちょうど「ライブ・イン・ジャパン」がリリースされてますね。
このマンガ、いつかボリュームが増えて本になった時には絶対買おうと思います。

街の風景ってのは、自分が生きて生活しててもどんどん変わっていきますね。
小さい頃は街のあちこちでドラム缶が置かれていて、それぞれ色んなモンを勝手に燃やしてたもんです。
冬場に登校する際はめっちゃありがたかったんですわね。
なんせ、制服が真冬でも半ズボンでしたから(笑)

変わっていく風景、価値観、生まれる前の事も、そして生まれた後の事も。
そういった物を飲み込みつつ、いつか訪れる死に向かって僕等は歩いてるんでしょうね。

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