我が家もいわゆる70年代に計画された「ニュータウン」に属している。
土地バブルに踊った時代を過ぎて、当初の計画とはズレにズレた今、着地点を模索しているような状況である。

我が家の北側は元々URが住宅開発を進め、そのラストには彩都西側からモノレールが延びてくるはずだったがURが撤退し、モノレール計画も頓挫。
URが開発を進めるはずだった土地は商用に転換(住民への説明はA4の紙1枚だったとか)され、現在では倉庫群の建設が急ピッチで進んでいる。

自分がこの街に引っ越して来たのは12年ほど前。
そういう経緯は全く知らないまま「静かでええとこやん」とここに来ましたが、そこからすぐに街の北側にあったゴルフコースの半分が住宅開発に転用されて、新しい街が切り開かれるという事に。

そこにこぞって若い世代が引っ越して来て、第一次ベビーブーム世代の初代住民との温度差が展開されている、という状況。
10年程前のテコ入れがこの先20年でどう変わるのかが楽しみではあります。

そんな我が町から車で20分ほど北上した所に「茨木台ニュータウン」という所がある事を知る。

ここも我が町と同じく、70年代後半に開発が始まったニュータウン。
そこからあの80年代の土地バブルを経て、1991年にここの開発業者が倒産。
道路が差し押さえされたので、住民が共同自己負担で買い取った経緯があり現在は私道として運営されているとか。

Youtubeでの紹介動画はこちら。

個人情報の保護が進んで土地の所有者を業者が追う事が出来ない、という現状になってしまった今、放置されている所も多いとか。
この「茨木台ニュータウン」、ネットでは比較的有名らしくて検索すると動画やブログがボコスカ出てくる。

自分が大人になってきたあの80年代、色んな事がムチャクチャのまま進んで来たんやなあ、と。
きっとその当時は「これが永遠に続く」とみんな思ってたんやろうね。

あれからたった40年にも関わらず、世の中の価値観はひっくり返る様に変化してしまった。

この共働き率のグラフを見てもそれは明らかで、生き方・働き方なんてあっという間に変わっていってしまう。
コロナ禍において、リモートワークでも行けるやん、ってなったような業種の人はこういう限界ニュータウンの利用価値もあるんではなかろうか。
家賃2万で水道・駐車場付きで都心まで車で40分とか、めちゃめちゃ魅力的ですやん事務所利用なら。

「ああ、昔は良かったなあ」と懐かしんでばかりで、現在を悲観しているヒマなんてありゃしません。
明日に何が起こるのかという事に常にアンテナを張っていかないと、誰かにカモられるのがオチですからな。

この動画を見てもわかるように「新たな状況を知る事を放置すると悪徳業者にカモにされる」って事です。