ゴールデンウィークに映画「レット・イット・ビー」がディズニープラスで配信されるそうで。

https://www.udiscovermusic.jp/news/the-beatles-let-it-be-film-disney-plus

『ザ・ビートルズ: Get Back』の公開により、ファンの間ではオリジナル映画『レット・イット・ビー』の公開を熱望する声があがっていた。マイケル・リンゼイ=ホッグの全面的なサポートのもと、アップルコア社はピーター・ジャクソンの制作会社Park Road Post Production に、オリジナル16mmネガフィルムからの入念な修復を依頼した。マイケル・リンゼイ=ホッグは当時を振り返りこう述べている。

「Get Back」の時にあれだけのリマスターがされてたので今回もとても楽しみ。
しかもオリジナルネガフィルムからの修復ってのもいいやないですか。

この映画「レット・イット・ビー」、実は今まで一度も公式にソフト化された事がない。
勝手にどっかが発売してた事もあるようやけど、アップル・コアがやめさせたみたい。
ソフト化されていない事にどういう理由があるかはわからんのですが、自分がこの映画を観たのは中学生の時に「ビートルズ復活祭」というイベントで上映された時のみ。
荒い画質でポールとジョージが口喧嘩してるのを、なんとなく暗い気持ちで観てたのをよく覚えてます。

あれからもう40年近い時が流れてる、って事にも驚きますわね・・・
何はともあれ、5/8の公開がとても楽しみです。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ – 1984

ついこの間、この映画もかなり久しぶりに観ました。
20代後半ぐらいの時、いわゆる「アメリカン・ニュー・シネマ(日本独自の造語だそうで)」にハマりまくって色んなのを観まくってた時。
「タクシー・ドライバー」から「ミーン・ストリート」「ニューヨーク・ニューヨーク」「キング・オブ・コメディ」などなど、ロバート・デ・ニーロを追っかけて観てたような。
その流れで観たのがこの「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」でした。
当時はまだDVDもなくてVHSをレンタルして観たんちゃうかったかな・・・・と画像検索すると

そうそう!これよこのパッケージ。コイツを借りて観たはず。
ビデオのパッケージには全編204分、と書いてありました。
当時でもこうやって2本バラで売られてるぐらいやから、それなりに長い映画ではあります。

今、Huluやディズニープラスで配信されているのは3時間49分、いわゆる229分のバージョン。
この映画、どうやらアメリカで公開された時から編集などで色々曰く付きなようで・・・・
2012年には229分に40分追加した「エクステンデッド版」、2014年にはもう22分足した「オリジナル版」が出てる様子。

昔、この映画を観た時には「時代が行ったり来たりしてようわからんな・・・」という感想でしかなかったんですが、今回レストアされた映像の綺麗さに目を奪われたのと同じぐらいストーリーにもハマリこんでしまいました。

この映画「ゴッド・ファーザーPart2」と同じように、時系列が「少年期」「青年期」「老年期」と3つの時代が入り乱れて進んで行きます。
1910年代のニューヨークで移民の貧しい少年が禁酒法下のアメリカでギャングとして成長していく、というのが大まかなお話。
映画の中で40年以上の時が流れるわけですが、若い時に観てなぜこの映画の意味がわからなかったのかが理解出来ました。

それは自分に「年を重ねた」という経験がなかったから。
あの時は年を取る、というのが想像しか出来なかったのに対して、今はもうその経験を積んでしまったのが大きな違い。

30年も経てば、街並みも変わるし人も変わっていく。
死んでしまってもう会えない人がいっぱいいるという事実も、どう抗っても流れには勝てない事もあるという経験も、そんなに大した事も成し遂げないまま今まで来てしまったという罪悪感も、きっとあの頃の20代の自分には何1つ理解出来なかったに違いない。

映画の中で特に印象に残ったのは、時系列が飛びまくる中でも「変わらない物」として登場する「マンハッタン橋」

この橋が開通したのは1909年。
ちょうど映画のストーリーの「少年期」の際に開通した事になりますが、この橋と主人公の友達の飲食店の2つがどの時代にも登場してます。
変わってしまった人や環境に対してのよい対比になってるな、と思いました。
自分で言うと、生まれ育った街に流れてる大きな川、がそれに当てはまるかもしれません。
あの川を車や電車で渡る時だけに限って思い出す色んな事や顔があったりするもんなあ・・・・

映画のラスト近く、30年以上派手に親友に裏切られ続けた主人公が最後に親友に対して言うセリフ。

「昔友達がいた。親友だった。命を救うため密告したのに奴は殺された。そう本人が望んでた。いい友情だった。ただ2人共運が悪かった

運が悪かった、で片づける事もきっとこの年齢になれば出来るやろな・・・って自分でも思えたりするのも年食った証拠ですかね(笑)
きっと若い頃だともっと感情的になって食ってかかったりするんでしょうけどね。

せっかくなんでエクステンデッド版やオリジナル版も観たいな、と思ったんですがエクステンデッド版は既に廃盤。
メルカリなどで30000円以上で販売されてるみたい。

ま、きっと待ってればいずれはオリジナル版も発売されるでしょうな。
あの頃観まくった「アメリカン・ニュー・シネマ」のリマスターも片っ端から観てみる事にしましょうか。
色んな発見が出来るやもしれませんしね。

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