前々から見なきゃと思ってたメル・ギブソン監督の「ハクソー・リッジ」。
しかし、近場の映画館では21:40からの1回しか上映されてなくてなかなか行けなかった。

一昨日の夜に見に行く時間があったんやけども、よく考えると1日は映画館が安い。
という事で近場のイオンシネマに行ってきたわけです。
さすがにこの時間になるとガラガラでした。

「ハクソー・リッジ」は第二次世界大戦中にアメリカ軍の衛生兵として従軍したデズモンド・トーマス・ドスが主人公の物語で、いわゆる「戦争映画」に分類される映画。

ただ映画全体を見て思ったのは、確かに凄惨な戦場描写などもありましたけども「1人の人間の生き方」が主眼になってまして、たまたまその人がいたのが戦場だった、という描き方でした。

やっぱり国民感情を考慮してなのか、予告編では沖縄戦が舞台というのは触れられてません。

ハクソー・リッジは沖縄の浦添市にあった「前田高地」にある崖の米軍側からの呼び名。
浦添市は映画の公開に合わせて、ちゃんと看板を作ったりサイトを公開しています。

ハクソー・リッジの公開によせて | 浦添市
http://www.city.urasoe.lg.jp/docs/2017050200104/

沖縄に行く時はいつも必ず戦跡を見て廻るのですが、この前田高地の戦いは知りませんでしたので次回は訪れてみようかと思います。

こういう戦争映画の場合、米国から見た日本の描き方がいつも気になるワタクシですがこの「ハクソー・リッジ」はきっちりと日本人エキストラを使っているようで違和感がなかったですね。
まあ、あの「パール・ハーバー」があまりにひどすぎたんですが・・・・

ただ、「パシフィック」を見てた時にも思ったんですが、こうして「敵」として描かれる気持ちってのは見てみないとわかりませんわね。
ナチス服着たドイツ兵がなぎ倒されても、どこか遠くのフィクションとして感情が処理出来るんですが日本兵がバタバタなぎ倒されていく時は「ひいじいちゃん達が・・・」ってやっぱり思ってしまう。
そう考えるとドイツの人達ってのは、こういう気持ちをずっと感じてきたんだろうなあ・・

「ハクソー・リッジ」前半は主人公デズモンドが兵士になるまでのお話。
宗教の解釈の問題で「銃を持たずに従軍」するまでの様々なお話が展開されます。
そして、後半はいきなり沖縄戦場面に。(実際のデズモンドはグアム、フィリピンと転戦している)

ここまで接近戦をエグく描写した戦争映画も珍しいな、と思いながらずっと見てました・・
ただ、映画のテーマからしてこの戦場場面ばかりがもてはやされるのはちょっと違う気がします。
大事なのはこのデズモンドが何を考え、どう行動したかという事ですから。

映画が終わって外に出たら日付が変わってました。
こんな時間にイオンにいるのも初めてだったんでとても新鮮でしたね(笑)

映画が始まる前に色々と予告編が流れましたけども、この夏は面白そうな映画がいっぱいありますね。
次はなにを見ようかなあ。