以前、KBSホールで10回目にしてファイナルだった「大人の文化祭」
あれからもう何年経つんや、と思ったらもう5年も経ってるんやね。

有終 ― 大人の文化祭 Vol.10 the FINAL at KBSホール

そして、BOØWYコピバン「Blue Vacation」も10年って事になりました。
コロナ禍も終わり、そろそろイベントやってもいいんちゃいますかって事でVo,徳さんが「RETURNS」という事で企画してくれはりました。

が。

あの5年前から今日に至るまでの間に、まさか心臓に爆弾抱える展開になるとは・・・
そして4月の末に再度心筋梗塞になっての手術~入院。
「なんでこんな事に・・」と思ったりもしましたが、もうそういうのを抱えてしまう年齢になったって事よね。
救急車で搬送される内の半数がそのまま命を落とす、って事なので生き残れただけでもラッキーと思うしかない。

ただでさえ運動量が半端ないBOØWYコピバン。
毎回大人の文化祭でのステージ後は座り込んでまうくらいなので、もうもしかしたらBOØWYコピバンは無理なんちゃうやろか、と入院中に考えたりもしました。
そりゃ棒立ちで動かずに弾く、という選択肢もありますがそれはもはやBOØWYではない。
バンドのみんなに相談して、いつもよりセットリストを3曲ほど削ってもらいました。
退院後、高槻ジャズストでの座り演奏を経て、南森町でのGEKOの数度の座り演奏。
スペース・ジオンで立ち演奏をしながらの心拍数調整。
そして、スタジオでのリハーサル。

それらを経ての本番でした。
SEの「Prologue」が流れてる間も「大丈夫かな・・・」という不安が頭をよぎりましたが、始まってしまえばもう後はいつものように弾くしかありませぬ。

ギターを手にしてから初めてアルバム全曲弾けたのがBOØWYのライブアルバム「GIGS」
小さな自信を最初にくれた1987年のあの日の出来事から36年経ってても、指が覚えてるってのは自分でも大したもんだな、と(笑)

今回、ベーシストとしてサポートで演奏してくれたカズくん。
とても楽しそうに演奏する好青年・・・いや好おっさんかな(笑)

ギターサウンド面では5年前からエフェクトがGT-8からGE300に変わったので、改めて全部作り直しました。
相変わらず「CASE OF BOØWY」よりも「JUST A HERO」の時の音色が好みなのでそっちを参考に。
というより、ウルトラヴォックスなどのニューウェイブ系のモコモコ80’s的なサウンド方面にシフト。
初めて歪みにコンプレッサーかける、って事もやってみましたがこれも結果的に良かったんちゃうかな。

このバンド以外に使う事はまずない、と思いますが、歯切れのニュアンスは「ニュー・ヨーロピアンズ」で。

アンコール含めていつもより少なめの14曲。
終わってみれば心拍数は常に140前後だったものの、胸の痛みなどもなく体力にも余裕がありました。
退院後、ランニングやウォーキングをするようになったおかげなのかも知れません。
何かを信仰してるわけではありませんが、まだハードなステージが出来る猶予を神様がくれたと思って、これからもまだ続けていこうと思います。

RCサクセションが聞こえる

今回、初めてご一緒した「ToBeサクセション」さん。
RCサクセションのコピバンでしたが、自分は高校時代の3年間RCのコピバンでドラムを叩いてました。
BOØWYもそうですがRCも自分の青春時代ド真ん中。
ちょうどRCは「MARVY」をリリースしたぐらいの頃でライブも何度か行きました。
「COVERS」騒動からの新曲ばかりのライブや、Gee2woや新井田さんが抜けた後のライブなどを観たのを最後にRCは活動停止に。

そこから後の清志郎の作品には全く触れてなかったんですが、今回のToBeサクセションさんのライブには高校時代に何度も何度も演奏した「エネルギーOhエネルギー」「ブンブンブン」「トランジスタラジオ」「雨上がりの夜空に」が含まれていて、なんとも言えない懐かしさに包まれました。
長い事連絡取れてない当時のメンバーの顔だとか色んな事を思い出しまして(笑)

ToBeサクセションさんはVoの新谷さんがギターを弾きながら歌うスタイルで、仲井戸麗市ポジションが空いてるのです。
イベント終了後、即「次のライブ、よかったら混ぜて下さい」とお願いしてしまいました。
打ち上げでも「スローバラード」をセッションさせて頂きまして、一度立ってみたかった「チャボ」の場所にもしかしたら近いうちに立てるやもしれません。

そんな楽しみも増えたという有意義な1日なのでした。