Chapter12 – 早朝、再び甘川文化村へ

ゲストハウスのチェックアウトが11時、そしてエアプサンのフライトが16時って事なので
空港への移動を考えると南浦を離れるのは13時がリミット。
なので、午前中に行けるところに行くのが大まかに立てた3日目のプランでした。

目覚めたのがAM5:00過ぎ。
初日、体調を崩して甘川文化村に行けなかった長男と妻に「今からならバスで行くとすぐやで」と声を掛けると、長男は「眠いからやめとく」って事(笑)

てなわけで、妻と再び甘川文化村に向かう。
初日と違い、マウルバスにも余裕で乗れる程のスキルも付いたし南浦からバスをチョイス。

釜山、いや恐らく韓国全土だろうけどバス停には時刻表という物がない
始発と最終の時間だけが書いてあり、こういうタイプの液晶表示板が設置されている。
次に乗るバスは一番下の「西区2」というマウルバス。
表示によると3つ前のバス停まで来てるぞ、という事が一目でわかる。

日本も時刻表なんてのはもうやめて全部こういう運用方法にすればいいのではなかろうか。
本数増やす為にダイヤとかいちいち考えなくても良いような気がするもんなあ。

このバス運行状況というのはきっと公開されてるんだろう。
NAVERマップアプリ上でもそれがきっちりと反映されていて非常にわかりやすい。

NAVERマップアプリ上では西区2のバスが8つのバス停のブランクを空けて走ってる事がわかる。
このスクショは既にバスに乗って甘川文化村に向かっている最中ですが、アミドンカムチョンサムゴリを過ぎた所でバス内の降車ボタンを押せば良い。

T-MoneyカードとNAVERマップアプリがあれば、なんのやりとりもなくバス移動も可能。
しかし、たまにT-Moneyカードがエラーを出す場合があり、その際に色々とやり取りをせねばなりませんが。
(一度だけカードの残高不足があったんですが、運転手さんが面倒くさかったのか子供料金に設定してくれました)

さすがに早朝6時やとどの店も開いてなくて、観光客など誰もいない。
地元のじーちゃんばーちゃんがお散歩してるのみでした。

20分ほどの滞在ですぐにバスに乗ってゲストハウスに戻りました。
一昨日、ここに来た時は地下鉄→徒歩だったのでなんという己のスキルの進歩よ・・と実感(笑)

Chapter13 – 朝食、そしてなぜか恒例になった散歩と運動器具

ゲストハウスに戻ったのは7時。
子供らももう起きていたので朝食会場で飯を食おうって事になりました。

このゲストハウスは朝食はセルフサービス。
このようにハムと卵が置いてあり「食いたければ自分で料理して食え」というスタンス。
8枚切りくらいの食パンとトースターも別の所にあり、カップラーメンも取り放題という(笑)

様々な国から来た人達と身振り手振りで「次、使います?」みたいなやり取りで調理をするのも楽しいのだ。

フロントに聞いてみるとチェックアウトした後も、スーツケースはそこらへんに置いといてもいっすよとの事。
ま、別に大金入ってるわけでもないので、喜んでそうさせてもらう事にしました。

食事後はみんなですぐ近くの龍頭山公園に散歩。
釜山の公園にはこういうタイプの運動器具が設置されていて、これに長男がエラくハマリまして。

どうやらこれは韓国全土で当たり前にあるようで、この公園にあった看板によると2013年に設置されたとの事。
この時間だとじーちゃんばーちゃん達が大声でお喋りしながら、運動器具でグイグイと身体を鍛えてはります(笑)

その内の一人のお爺さんに「日本の、どこから来た?」と日本語で話しかけられてびっくり。
話を聞くと若い頃は船乗りさんだったらしく、ここ釜山から色んな日本の港に行ったぜ、との事。
妻や長女を美人だビューティフルだとバンバンと褒めまくるその話しっぷりに、こりゃ若い頃ブイブイ言わしてたなと推測(笑)
韓国人男性が「アジアのイタリア人」と呼ばれるのもよくわかる気がしました。
街ゆくカップルを見ていても、女の子の荷物を全部男の子が持ってるのが当たり前ですし、ドアを先に開けてあげる光景も見かけました。
いわゆるレディーファーストが普通に叩き込まれてるんでしょうね。
その分、女の子がめちゃめちゃ怖いんやろな・・・と(笑)

「日本にもこんな運動器具置いてほしい!」とは長男の弁。
公園でボール遊びすんな、とか子供の声がうるせえ、というジジババ達の声を聞いて遊具を撤去するようなお国柄の日本では・・・なあ。
あらゆるクレームを先に想定してじっくり考慮してからゴー、というのが日本の精神というならば、
「思いつく事やってしもたらええねん。何かあったらそん時考えようや」というスピリッツが韓国にはある気がしました。
これもどっちがええとは言えませんが、時勢によるバランス感覚で調整すべき事でしょうな。

この公園のすぐ近くにあった寺院・・なのかなこれ。

この提灯のカラフルさ!昨日、海東竜宮寺でも見ましたがこの色彩感覚はめっちゃ好みです。

腹もこなれたし、本日の目的である松島(ソンド)ビーチへ向かいますか。

Chapter14 – 松島(ソンド)スカイパークへ

目的地の松島海上ケーブルカーまではここからバスで25分。
もうバスにも余裕で乗れるし、なんの憂いもなく家族でバスに乗り込む。

バス停から少し歩きましたが、途中で見つけた建物がええ感じ。

この新しさと古さが普通に同居してるのが、釜山の街の面白い所。
1950年の朝鮮戦争の際、ここ釜山の街も大変だったみたいですしね・・
釜山橋頭堡の戦いのwikipedia

この建物を抜けたらそこは

ビーチでした。
なんすかこの急な景色の変わりっぷりは!

松島スカイパークがオープンしたのは2017年。
ロープウェイは底がクリアーになってるタイプだとすこし割高になります。
9時から営業って事ですがそれなりの行列が出来ておりました。

いざ、乗り込む!

こいつぁ・・・・・絶景だ!

ふと海沿いを見ると散歩道が整備されており「お、帰りはあそこ歩けるんちゃうん?」と思いましたが・・・

途中が崩落しておりました(笑)
昔は歩けたんやろなあきっと。

対岸に到着。こちらは公園になっておりました。

ビルの屋上は色んな撮影用のオブジェが置いてあります。

海の沖にはタンカーがいっぱい。きっと入港時の臨検検査待ちかな?
2009年に訪れた際は客船ふじ丸だったんですが、早朝に着いて4時間ぐらい待ってた記憶があります。

団体さんに「おい兄ちゃん撮ってくれ」と言われて応じているの図。

対岸にはその公園しかないのと、そろそろ時間もねえしなって事で20分ほどの滞在で再度ロープウェイに乗り込みました。

松島はビーチもあって、その上に遊歩道が設置されてます。

あの街中から20分ほどバスに乗るだけでこんな世界があるとはすごいな釜山。

きっと真夏には海水浴に来た人で溢れるんやろねえ。
ここらへんに滞在するのもきっと楽しいんちゃうかな。

ここからまたもバスにて南浦に戻りました。

Chapter15 – 南浦にて昼食

さて、帰る前になんぞ食おうじゃないのって事でウロウロ。
本当は釜山の名物料理であるテジクッパを食べたかったんですが、食べたかった所は空港から地下鉄に乗り換える際の沙上駅にあるんですな。
そこまで腹が持ちそうにない、って事で適当に見つけた所で昼食を。

「마마된장」というお店に飛び込みました。

冷麺

ビビンバ定食

煮えたぎる納豆汁、という感じのこの汁物がまた美味しかったのでした。

さあ、お世話になったゲストハウスにスーツケースを取りに向かおう。
あとは空港へ向かうのみ!

Chapter16 – 旅の終わりに

来た時と同じように地下鉄で金海国際空港へ。
ちょうどフライトから2時間前に到着致しました。

釜山は今、国家レベルで2030年の万博の誘致に取り組んでいます。
2025年は我が街、大阪での開催が決まっておりますが、釜山もぜひ実現してほしいものです。
いや、そうなったら色んなもんが値段上がって気軽に遊びに行けなくなるかな・・・(笑)

3日間の釜山の旅はこれにて終了。
なんといってもT-MoneyカードとNAVERマップアプリに助けられたので今回のMVPはこの2つ!
次に例えばソウルに行きたい、って場合にも余裕でバスや地下鉄を乗りこなせると思います。

反省点

終わってみて思うことはやっぱりもっと韓国語を勉強してから向かうべきだったという事。
2009年に来た時は韓流ブームの余韻もあってか、釜山のどこに行ってもある程度日本語が通じたんですが、14年経過した今、中国圏の観光客にターゲットが移ったって事なんでしょうね。

あちこちに描かれたハングルを解読するのにGoogleレンズの翻訳機能がすごく役に立ちましたが
その手間も結局は自分に韓国語のスキルがあればいらねえ、って事ですからな。

訪れたい国がある場合、そこの言葉をある程度覚えていくのはこりゃもう「礼儀」みたいなもんだな、というのが今回の反省点です。

epilogue – やっぱり帰国後すぐ食べたいものといえば

くら寿司だったようですww