旅行記というやつは早めに書いておかないとあっという間に忘れてしまう。
写真のタイムスタンプを見ながら記憶と照らし合わせる作業ですが、加齢のせいなのか3日前の事がもはや定かではない(笑)

Chapter5 ― 早朝の釜山タワー周辺

ムクリと起きると時計は午前5時。外はそろそろ明るくなってきておりました。
ゲストハウスから歩いてすぐの所に龍頭山公園があり、そこには釜山ダイヤモンドタワーがある。
2009年に訪れた際にはFAUN TIMEベーシストの幸輔さんと一緒に登った記憶があります。

散歩がてらそこに行ってみる事にしました。
小高い山の上にある公園まではエスカレーターが設置されてて登山という感じではありませぬ。

最近、日本でもよく見かけるこういう文字オブジェがここにもありました。
これもいわゆる「映え」用ってやつなんですかね(笑)
このすぐ横にはストリートピアノというやつが設置されてましたが、さすがにこんな早朝に鳴らす気にはなれず。

そして猫。

飲み屋街のこの辺りはこの時間には人通りは皆無。
ぶらぶらと歩いていると24時間オープンしている無人カフェ「present coffee」を発見。

中にはドリンクの自動販売機があるんですが、そこにはなんと袋ラーメンの自販機も。

一番右で容器を買って、真ん中でラーメンを選び、左側の器具で自分でラーメンを作れる、というなかなか画期的なシステム。
しかも冷蔵庫内には卵なども用意されているのにも感心しました(笑)

韓国ではラーメンはインスタントが主流というのを聞いた事がありましたが、確かにこの南浦でもラーメン屋は見かけませんでした。
その代わり、汁あり・汁なしを含めると恐ろしい種類の袋ラーメンが存在するというのも文化なんやろねえ。
日本では「辛ラーメン」が一番有名かもしれません。

さすがに朝一からここでラーメンを作って食べよう、というチャレンジ精神は起こりませんでした(笑)
大人しくここでコーヒーだけを飲んでちょいと休憩。

そろそろ子供らも起きてくる頃やろ、と一旦ゲストハウスに戻りました。

Chapter6 ― 朝一で殺気立つチャガルチ市場

釜山と言えば港町。
2021年のコンテナ取り扱い量は世界7位というのもその規模の大きさを表しております。
ちなみに東京は46位なので規模の違いは明白。

港のすぐそばにあるチャガルチ市場は1Fが市場、そして2Fで1Fで買った物を調理してもらえます。
2009年に訪れた時はバンドメンバー全員で海の幸を食らいまくりました。
あの時はVo:Megumi嬢が韓国語を駆使してかなり値切ってくれてた記憶があります。

市場って事やし朝も早いやろし、もしかしたらそこでなんぞ美味しい朝飯が食えるかもと家族で出かけてみました。
が、7時過ぎではまだいわゆる「準備」の段階だったようで向けられる視線がなかなか強烈でした(笑)
そういえば観光客っぽい人達は誰も他におらんかったもんなあ。
なんせ韓国語でコミュニケーションが取れないこちらのスキル不足が一番の要因なので、ここでなんぞ食べるのは今回は断念。
なんか怒られてるな?って感じはしましたが、なんて言われてるかわかんねえんだものw

一旦ゲストハウスに戻って朝食を取り、出かける準備。
本日の目的地は海沿いに建つ海東龍宮寺なのだ。

Chapter7 ― 海雲台ブルーラインパーク

ゲストハウスの朝食会場でご一緒したフランスから来たご婦人からの情報によると
「海東龍宮寺に行くのならバスが出てるし一番わかりやすいよ」との事。

やっぱりバスを駆使せにゃならんよね、って事で、昨日大人の分だけしか買ってなかったT-Moneyカードをコンビニで2枚追加購入。
店員さんに「このカードを子供用に登録してくれますか」と翻訳アプリで頼みましたが「コールセンターに電話しろ」と無慈悲な答えが(笑)

ああ、もう今回はいいや。
全員大人料金で行こうじゃないか。
それでも安いもの。

南浦駅から地下鉄に乗り込み、釜山交通公社2号線の終点である萇山(チャンサン)駅まで移動。
乗換1回ですが、駅数にして27駅。1時間20分ほど。
前日に一駅ごと下車しながら移動してた長男の体調が心配でしたが、酔い止め薬を飲んだ事もあったのか問題なく萇山(チャンサン)駅に到着。

ここで目的地を海東龍宮寺の後に予定してた海雲台ブルーラインパークに変更。
地下から上がってNAVERマップで再検索してみたらそちらの方が効率が良い事がわかったため。
ただ、それには市内バスではなく地域バス(マウルバス)を利用せねばならない、との事。

前日に長女と二人で市内バスには乗ったがマウルバスはなんとなく敷居が高そうな感じが・・・
徒歩なら20分、と表示されてましたがなんせスゴい上り坂だったのでマウルバスにトライする事に。

バス停で待つ事20分。
NAVERマップが指定する番号の緑の小さなバスがやってきました・・・

「乗るぜ!」とアピールすると急ブレーキで停車するバス。
とりあえず乗り込め、そしてT-Moneyカードをかざせ!
「カムサハムニダ」の電子音声が流れて全員認識完了っ。

そして急発進。荒ぶるクラクション(笑)
長男が「まるでマリオカートのよう」と形容したほどのジェットコースター感がゴイスーでした。
NAVERマップアプリで降りたい停留所を確認して、車内ストップボタンを押して無事に下車完了。
これでもうマウルバスも怖かないぜ・・・!経験すれば憂いなしだw

海雲台ブルーラインパークは2020年に開業したばかりの施設で、元々は廃線だった鉄道を再利用したもの。
カラフルな列車、そしてカプセルトレインが目玉との事でどちらも非常にレトロな外観なのである。

海辺列車はこんな感じ。

この辺りは釜山ロッテワールドも2022年3月にオープンしており、もしかすると再開発が盛んなのかも知れません。

今回はカプセルトレインで海辺をゆったりと5キロほど移動するのをチョイスしましたが、昼飯食べた後のせいか自分は半分近く寝ておりました(笑)

Chapter8 ― 海東龍宮寺

カプセルトレインを降りた所で再びNAVERマップアプリで海東龍宮寺までの経路検索。
すると歩いてすぐの所からバスに乗れ、との事でした。
次に乗れ、と指定されたのは赤と白の急行バス。
市内バス、マウルバスと乗ったら急行バスなんて怖かねえぜ・・・と余裕で乗車。
このバスはシートも大きめで乗り心地も良かったです。

30分ほど走る途中、釜山ロッテワールドのすぐ横を通り抜けました。
指定されたバス停を降りると・・・・

おお、目的地の海東龍宮寺の看板が!
しかし、ここからもなかなかの上り坂・・・

たどり着いたらそれはもう見事なお寺でした。

まるでジャッキー映画に出てきそうなロケーション。

この提灯の派手さがたまりません。

日本では海沿いのお寺、といえば広島県福山市の磐台寺が思い浮かびますが、ここは規模が段違いでした。
最近、歴史好きな一面が出てきてる長女もここのお寺には大はしゃぎ。
長男はなぜかカメラ小僧になってまして、一生懸命写真を撮影しておりました。
ここの何枚かは長男が撮影したものです(笑)

この時点で午後4時を回ってたので、そろそろ南浦に戻るタイムリミット。
もともと歩いてきた道はアップダウンが激しいので、その山を迂回する形で別のルートを選びました。

Chapter9 ― ぶっ飛びバス

「さっき乗った急行バスで南浦まで帰れたらええんちゃうん」という話題が歩いてる最中に出ました。
地下鉄ってずーっと外は真っ暗やし、バスやと風景も見れるやんとは長男の弁。
なるほどそれもそうか、とNAVERマップアプリで現在地から南浦駅を指定して再検索してみる。

すると釜山駅(南浦駅から2駅)まで走る急行バスがこの近くのバス停に止まる、との検索結果が。
ちょいとそのバス停までは歩きますが、そりゃいいやんって事でそのバス停へ急ぐ。

乗り込んだバスはまだ空いてたので全員座席確保完了。
ここから1時間半ほどバスに揺られる、とアプリには出てましたが風景を眺めてるのも楽しい。
そして、何より運転がハード(笑)
バス専用レーンがある所なんぞ、もはや王様の様にスピードを出して走り抜けるんですわこれが。
長男は「地下鉄よりバスの方が全然いい」とご満悦でした。乗り物酔いもせず。

完全に停車する前にドア開けるなんてもはや当たり前!
これはもうその国の文化、って事ですわね。
クラクション鳴らしてナンボ!って感じですが、走ってる全員がそうなのでケンカも起きないんだろうなと思いました。
韓国でレンタカーを運転する勇気は・・・まだ今は無理かも(笑)

釜山駅からは地下鉄で南浦駅に戻りました。

Chapter10 ― サムギョプサルと焼き肉

ゲストハウスに戻ったのは19時過ぎ。
「お腹空いた!!」となったんですが、なんぞ食べるとこ探す気力もなくゲストハウスの1Fにある所に飛び込みました。

入ってみると日本語メニューはもちろんなく、地元の人達でいっぱい。
少しだけ日本語が話せるお母さんがいて、オススメセットを選んでもらいました。

最初に出てきた水キムチが絶品。

最初にこの肉を焼くと、お兄さん店員がやってきて「これが先じゃねーよ」と言わんばかりに皿に戻されました(笑)

結局、さっきのお母さんが親切に全部焼いてくれました。
またそれがめちゃめちゃ美味しかったのよ。
4人で腹一杯、54000ウォンで激安でした。

Chapter11 ― 釜山タワーからの夜景

食事の後、すぐ近くの釜山タワーに腹ごなしがてらお散歩。
せっかくやし登ってみようじゃないか、という事にもちろんなりますわいね。

夜になると龍頭山公園のエスカレーターがこんな風にライトアップされててとってもオシャレ。

タワーからの夜景もそれはそれはとても美しかったのでした。

タワーを降りてからBIFF広場の方まで足を伸ばしてゲストハウスに戻りました。
22時にはみんな爆睡w

さあ、明日はもう日本に帰らなきゃなりません。
飛行機は16時フライトなので、午前中に松島(ソンド)海上ケーブルカーに向かう、のが日本で立てた計画です。