そういえばここ数年、家族でどっか泊まりがけで旅行した事ないよね、って話が正月過ぎに子供達から出た。
子供らの長期休み時であれば平日を利用してスポットで出かけたりはしてたけど、週末は3年前から夜に仕事が定期的に入ってるために旅行は出来てなかったわね。
なので、週末の仕事をお休みさせてもらう事にしてまずは計画を立てる事にしました。

子供達が大好きなBTSやTWICEなどの韓流アーティストの地元である韓国に行ってみよう、という方針がまず最初に立ち上がる。
そういえば自分は釜山なら一度だけ仕事(2009年8月に敦賀~釜山間の客船内での往復路で演奏)で行った事あるぞ、って事で釜山に決まりました。
妻は過去に一度だけソウルに女友達と行った事があるそうですが

  1. 24時間営業しているでっかい店(恐らく東大門市場の事)があった。が、自分は全く興味なかった。
  2. アカスリがめちゃめちゃ痛かった

という想い出しかないらしい(笑)

BTSのメンバーの中に釜山出身が2名いるとの事(ジミン・ジョングク)であれよあれよと決まる。

二泊三日という日程の中で、到着日の昼以降、丸1日使える二日目、午前中だけ動ける三日目と予定を大まかに立て、
移動距離と手段の把握、それに掛かる時間をGoogleマップで計測だけしておいた。

さて、出発の朝が来た。
あいにく台風2号の接近中で飛行機が飛ぶかどうかも怪しい状況のまま、関西国際空港に向かう。

Chapter1 ― 出国

まさに豪雨という状況でしたが、幸い釜山行きの飛行機(エアプサン)は通常通りでフライトするとの事。
予定時刻通りの11時に無事に離陸はしましたが、なんせ悪天候で飛行機が揺れまくる・・・

ここで長男が一気に具合が悪くなり、何度も嘔吐してしまうという状況に。
何とか背中をさすったりしつつもかなり具合が悪そうでした。

空の上はいつもの如くこんな景色でしたが、それどころではない長男。
フライト時間は1時間弱で釜山に到着。

釜山に着いたら見事に快晴でした。

Chapter2 ― 釜山到着

携帯電話の通信方法

まずやらなければならないのは、それぞれの通信手段の確保。

自分はキャリアがauなので前もって「世界データ定額」を申し込んでおきました。
韓国内での利用の場合、予約しておくと1日490円で国内と同じ状況で利用出来ます。

妻と長女の分のスマートフォンはeSim非対応機なので現地でSIMカードを差し替える方法で対応。
Amazonで見かけていたWise SIMの5日間利用の物を前もって購入しておきました。
1枚960円なり。

着陸してから飛行機降りるまでどうせヒマであろう、と思ってたのでその間に2台のカードを交換・設定完了。
無事に動作確認も完了。

しかし、釜山は日本国内と違い、街のどこを歩いててもほぼ無料のWi-Fiスポットがありました。
バスや地下鉄の中にも専用のWi-Fiスポットが設置されてたのにも驚き。
こりゃ別にSIMカード買うまでもなかったかな、とも思いましたがいざという場合もありますしね。

交通用カードを入手

今回利用する宿は南浦駅下車すぐにある「K-ゲストハウス プレミアム南浦1」という所。
空港から直線距離で11km。
電車を2回乗り換えて向かうので、前もって交通用カードを入手する事にしました。

そのためには現地のウォンを入手しなければならないのだけど、空港内の両替所はレートが暴利という情報を前もって入手。
金海国際空港から徒歩すぐにある「空港駅」構内の「MONEY BOX」でウォンを入手。

さーて、次は交通用カードじゃあと意気込みましたが、前もって調べていた交通用カード販売機がここにはありませんでした。

このタイプの券売機だとT-Moneyカードが買えるとか

韓国では青少年区分・子供区分という料金設定があって、子供達にはそれぞれそれに設定した交通用カードを持たせたかったんですが、券売機がないのはどうしようもない。
もしかして、ここはまだ地下鉄ではないからなのか?と思ったのでまず駅構内にあったコンビニでT-Moneyカードを2枚購入(2枚で10000ウォン)。
子供達は1回の乗車チケット(コイン型のトークンでした)で移動する事に。
ちなみにカードへのチャージは券売機で現金のみで可能という事でした。

具合がどんどん悪くなる長男 ― 別行動へ

乗り換えつつ宿に向かってましたが、顔色がどんどん悪くなる長男・・・
これはもう無理だろうと途中下車してホームにて休憩。
ホームにいたお爺さんに「おいおい、大丈夫かいな」と声を掛けられる事態に。

ここで、妻・長男、親父・長女組に分かれて「先に行ってチェックインだけしとってくれ」という事になりました。

長女と二人で先に南浦駅に到着。
自分は2009年以来、14年ぶりのチャガルチ周辺。

遠くから香る潮の香り、そして色んな物が入り混じった独特の空気はあの時と全然変わってませんでした。
BTS、TWICE大好きな長女はある程度ハングルも勉強しているらしくて、看板も少しなら読めてたのに親父びっくりだよ。

ゲストハウス内はこんな感じ。おうおう寝るだけなら充分なキレイさと広さじゃないの。

今回宿泊したのは海とは反対側の9F。とても良い眺め。

妻から「一駅ずつ下車して休憩しつつ向かうから、二人でどっか行くなら行っといてー」との事。
んじゃ、家で立てた計画通りに甘川文化村に長女と向かいました。

Chapter3 ― 甘川(カムチョン)文化村

Googleマップで韓国内の拠点を結んで経路検索してみると、公共交通でしか使えないのは日本にいた時から気付いておりました。
車はもちろんの事、徒歩でのルート案内ですら出来ません。
これはどうやら韓国内にデータセンターが設置されてないせいで、地元ではみんなNAVERマップアプリかカカオマップを使ってるとの事。

NAVERマップは必須やで、と友人から聞いてた事もありここで初めて起動してみる。
なるほど、ルート案内はしてくれませんが15秒毎にリフレッシュされて、現在地の周りの交通状況(バスがあといくつ前の停留所まで来てるか等)が反映されよります。

宿から甘川文化村まで目的地をセットして、チャガルチ市場の方まで歩いて向かう。

お腹空いてたのでキンパとトッポギをBIFF広場の屋台で購入。
本場はめっさ辛いかな?と思ってましたが、家で自分が作るものより辛くありませんでした(笑)

さて、NAVERマップの案内では地下鉄南浦駅から土城駅まで行け、との事。
そこからバスに乗れ、っていう案内が出てましたが「バスはちょっとまだ怖いよな・・・」と二人で意見一致w

土城駅から降りると、目的地までずっと上り坂・・・・
もうこれは登山レベル・・・

しかし、途中の街並みもカラフルでとても楽しく、まだヤングな長女は「余裕」との事(笑)

もともとここは朝鮮戦争の際に北朝鮮から避難してきた人々が家を密集して建てた山肌の集落・タルトンネ(貧しい人々が集まって住みはじめたという町)が始まりで、2009年から町おこしが行なわれた、との事。
じゃあ自分が前に来た2009年にはまだ存在してなかったのかあ。。

ヒイハア言いながら、第一目的であるこの壁画にようやく到達。

BTSメンバーのジミンとジョングクが描かれた壁画。
長女曰く「似てない」との事ですが、メンバーの区別がほとんど付かない自分は「へえ」という感想のみw

それにしても見事な絶景。
建物1つ1つはそれこそ、かなり歴史を感じる古さでありますがこういう街おこしの方法もあるんやねえ・・

もちろんここは一般住居が多いので、静かにするのがルールであります。

定番の「星の王子さま」とのショットも無事撮影。

ここには行列が出来てましたが、自分らの前のオバチャン団体(韓国語を話してました)がもう面白くて(笑)
言葉はわかりませんが、大阪弁にアフレコするとこんな感じ。

「イヤー、ええ感じやないの。もう1枚撮っときなはれ」
「そういえばアンタとアンタでまだ撮ってへんのちゃう?」
「あれそうやっけか。いやーシミが目立ったら嫌やわー」
「アカンアカン、えらいブレてるわ。あら、これどないやったら動画に出来るん?」
「貸してみ。・・・・あらようわからんわ。兄ちゃんこれわかる?」

ミス・ハワイ師匠が8人ぐらいいるような団体さんでしたが20分ぐらい王子様を独占してました。
どの国もオバチャンってやっぱり図太い強いのかもしれません。

さて暗くなり始めたのでここから宿に戻る事にしました。
とりあえず下りならばホイホイと進むので、下りながらNAVERマップアプリを色々と調べて宿への最短ルートを調べる。

「なあ・・・ちょっと根性出してバス乗ってみる?」
「え、大丈夫??・・・でも明日からの事もあるし乗っとこか」と言うことで

  1. 市内バス(水色と白の一般バス)
  2. 急行バス(赤と白の急行バス)
  3. マウルバス(緑色のマイクロバス)

釜山のバスの乗り方って?気を付けるポイントとお得な交通カードとは?

の中の市内バスにまずトライしてみる事に。

宿までのルートを表示させておいて、アプリに表示された番号のバスに乗り込む。
(ハングルが読めないので看板やバスの行き先表示の意味がわからないのである)
そのアプリの現在地をトレースしながら、降りたい停留所の手前でバス内の「STOP」ボタンを押すという方法で乗り切れました!

ちなみに乗り込む時はバスの前から。
色んな番号のバスがバカスカ来るので乗る時は「乗るぜ!」という意思表示しないとスルーされます。
乗り込む際にT-Moneyカードをかざすと「カムサハムニダ」と電子音声が流れます。
バスを乗り継ぎたい時だけ、降りる際にもカードをかざせばOKとの事。

一般バスの料金は一律1200ウォンで、走行距離を考えると破格に安いっす。

何事もなくバスを降りれた時、思わず長女とハイタッチでした(笑)

 

Chapter4 ― 晩飯

宿に戻ると、調子が悪かった長男も空腹を訴えるほど回復しておりました。
今回、グルメ的なものをほぼ何もリサーチせずに釜山に来たので、歩いてて適当に見つけた所に入る手法を取りました。

宿から少し歩いた所に「ナㇺポ ソㇽロンタン 남포설렁탕」というお店を発見。

なんと24時間営業してるとの事。

まず出される付け合わせ類。青唐辛子がものすごく危険な感じがする・・・

子供達と妻はソルロンタンをチョイス。

自分は牛骨ユッケジャンを。
思ってたほど辛くなかったですが、自分もソルロンタンにすれば良かったなあ・・

一人でふらーっと入ってきてソルロンタンなどを食べて出て行く釜山の人達を見ながら、自分らが吉野家で牛丼食うみたいな感じなのかなと。
24時間やってるってのも雇用とか客層とか考えると地元の人達の需要があってこそやもんなあ。

明日は二日目の長距離移動が待っております。
地下鉄を1時間半乗り継いで向かう予定の海東龍宮寺・・・
乗り物酔いがひどかった長男は果たして耐えれるのだろうか。

食事後、宿に戻り、全員22時過ぎには泥の様に眠りに落ちましたとさ。