ハナモゲラボ / 試行錯誤の実験人生

日々、PCや各種デバイス、楽器等に翻弄されながら電脳の森をさまよう男の日常と様々な実験をさらりと記しております。

愛し愛されて生きていた1994年 - 小沢健二「LIFE」

March 04 2014

Youtubeで動画を見てたらサイドバーの関連動画に表示されたのが
小沢健二の「愛し愛されて生きるのさ」。

http://www.youtube.com/watch?v=MpmX388-O0M

そういえば久しくオザケンを聴いてなかったなあと思って
CD棚から2ndアルバム「LIFE」、そして1stの「犬は吠えるがキャラバンは進む」を
引っ張り出してきてリッピングした。

※「犬は吠えるがキャラバンは進む」は「dogs」と改題されてるようです。

そういやこのアルバムっていつリリースされたんだっけ、と調べてみると
なんと2ndの「LIFE」が1994年。
あれからもう20年も経っている事に少し気が遠くなる想いでした。

当時僕は23歳。
フリッパーズ・ギターはあんまり好みじゃなかったけれども
ギター・マガジンで1st「犬は吠えるがキャラバンは進む」のインタビューを受けてた
小沢健二の記事に非常に興味を持って、早速このCDを買った記憶がある。

この当時はストーンズから連なるルーツを探ってた時期で
毎日聴いてたのはブルースやソウルなどの黒人音楽ばかりだった。
カーティス・メイフィールドやダニー・ハサウェイのライブ盤を何度も何度も聴いては
「やっぱりベースラインやリズムって大事だな」とわかりかけてた頃(笑)

その時に聴いたオザケンの1stは自分にとって強烈なショックだった。
1曲目「昨日と今日」のカッティングから連なるベースラインとドラムの絡みは
まさにソウルミュージックそのもので、失礼な話になるが
「あ、歌にパンチがなくともこういうやり方があるのか」と感動すら覚えたほど(笑)

13分に及ぶ「天使たちのシーン」の淡々と続いていく曲調の気持ちよさは
曲の長さを全く感じさせず、ずっとずっと聴いていたいとすら思わせてくれて
このアルバムはよく移動中の車で聴いていた覚えがある。

ただ、この1stアルバムに関してはほぼ歌詞が頭に入ってこなかった。
完全にサウンドの気持ちよさだけで聴いてたせいもあるけども
歌詞が頭に残るようになったのは、次作の「LIFE」を聴いた時から。

アルバム1曲目が記事の最初に紹介した「愛し愛されて生きるのさ」なのだけど
ここで描かれている恋愛模様が当時23歳の自分にヒットしたのかも(笑)

夕方に簡単に雨が上がったその後で
お茶でも飲みに行こうなんて電話をかけて
駅からの道を行く 君の住む部屋へと急ぐ

今改めて聴いてみるとこの何とも「お金のかからない」感が
バブル崩壊後の閉塞感の中で「たぶんその内よくなるだろうから」と生きる
若者の気持ちをとても端的に表している気がします(笑)

1994年。そういえば何があったのかな、と思い返してみると
ナリタブライアンが三冠取ったりとか、
アイルトン・セナやカート・コバーンが死んだりとか
テレビからは広瀬香美の「ロマンスの神様」がアルペンのCMで流れまくり
SONY MUSIC TVが終了してMTVの時代が終わったりしてたみたいで
その出来事を思い出すと同時にその時の自分の思い出も蘇ってくる。

・・・・確かに気楽だったな。しかし極端に貧乏だったけど(笑)

ふてくされてばかりの10代をすぎ、分別もついて齢をとった23歳のあの頃。
夢から夢といつも醒めぬまま、ただただ未来の世界をぼんやりと夢想してた気がする。

そんな気分も年が明けた1月17日に打ち砕かれてしまう。
阪神・淡路大震災。

あの出来事を境に僕はオザケンを聴かなくなった。
しかし、結婚する時に嫁さんが持ち込んだCDの中に3rd「球体の奏でる音楽」があった。

僕とは逆に嫁さんは1st、そして2ndを聴いた事がないらしい。
当時ジャズに興味があった嫁さんは、このアルバムをよく聴いていたそうで。

あれから20年経った今、iPodからはずっとオザケンがリピートで流れている。
3rd「球体の奏でる音楽」は前作とはガラリと変わったジャズアルバムで
このアルバムもとても好きになれそうだ。
恐らく嫁さんも1st,2ndを気に入ってくれるだろうと思う。

いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて生きるのさ
それだけがただ僕らを悩める時にも 未来の世界へ連れてく

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