ジョニー大倉さんが62歳で亡くなった。

いわゆる僕はリアルタイムのキャロル世代ではないので、
初めてジョニー氏を見たのは映画「戦場のメリー・クリスマス」や
「ち・ん・ぴ・ら」での彼の姿。
なので、ミュージシャンだった事を知るのはそれこそもっともっと後の事でした。

思えばキャロルを知ったのは何かのイベントで
「ファンキー・モンキー・ベイビー」を演奏する事になって
その時に渡された音源を聴いたのが最初。

イメージ的に横浜銀蝿的に、アルバム中5曲ぐらいに「○○ロックンロール」って
曲名がついていて、3コードでガッシャガシャやってんだろうみたいな感じで
キャロルというバンドを捉えてたのだけども、聴いてみれば
フックの効いたコード進行の曲ばかりでとても新鮮だった想い出があります。

僕はキャロルを最初に聴いた時にすでにビートルズを知っていたので、
彼らのセンスでビートルズなどのブリティッシュロックをうまく昇華させたんだなあ
と、ものすごく感銘を受けました。
その後に年上のキャロル世代の人達とコピーバンドを組んだりもしましたしね。

特にジョニー氏の作詞のセンスは当時としてはかなり画期的だったと思います。
「レディ・セブンティーン」での日本語と英語の組み合わせ方などは
日本語でロックできんのか、それとも英語じゃなきゃダメなのかって論争が
クソ真面目に行われてた時代に「まぜりゃいいじゃない」とばかりに
そんな人達を鼻で笑うような感覚があったんじゃないかなあ。

しかし、僕はキャロル以降のジョニーさん、そして永ちゃんの音楽は
あまり聞き込む事はありませんでした。
なんていうのかな、BOØWY世代の自分にとってヒムロックや布袋氏のソロは
ハマリこむ対象ではなかったし、今もそうなのと同じ感覚。
強烈な個性のぶつかり合いで生まれる物と、一人で好きな様に作れる物とは
聴き方も楽しみ方も違うように、それは僕の興味ではなかったという事なのかも。

僕がキャロル時代で一番好きなジョニーさんのヴォーカル曲は
2nd「ファンキー・モンキー・ベイビー」収録の「ハニー・エンジェル」。

https://www.youtube.com/watch?v=qhThJCO0sLM

この甘いジョニーさんのボーカルに、思いっきり自己主張激しくハモる永ちゃん(笑)
そしてウッチャンの甘い複音ギターソロが素晴らしすぎます。

長い闘病生活、本当にお疲れ様でした。
安らかにお眠り下さい。