思えば最初は1991年のオリバー・ストーンの映画「JFK」を見た事で興味を持ちました。
映画館で見たわけじゃなく、その後にビデオ化されたぐらいの時ですかね。
吹き替え版を見たのをはっきりと覚えています。
でないと理解するのに頭がついていきませんや(笑)

ジョン・F・ケネディ暗殺事件。
事件から二日後に犯人(とされた)のリー・ハーヴェイ・オズワルドが警察署内で射殺。
ウォーレン委員会が出したレポートでは単独犯として処理されていたけども、ツッコミどころたっぷりの内容だったせいで、今でも様々な憶測が飛び交っている事件です。

50年代、60年代の音楽をヒットチャートだけで追うのではなくて、実際の歴史とリンクさせると色々と面白いのはその当時から感じていました。
1966年に全米チャート1位になった「悲しき戦場(グリーンベレーのバラード)」は帰還兵であるバリー・サドラー軍曹が歌ってはりましたが、その当時、ベトナムではちょうど「サーチ・アンド・デストロイ作戦」が展開されつつあった頃でした。
この辺、やっぱり音楽ってのは世情と密接にリンクするんだなあ、と思いますな。

https://www.youtube.com/watch?v=uG3izg9FXEE

リー・ハーヴェイ・オズワルドに関しては浦沢直樹氏のマンガ「BILLY BAT」でもかなり取り上げられています。

歴史ミステリー好きにはたまらん話題を詰め込んだこの漫画は個人的に大好きなのですけども、そういう波の時にNHKの「未解決事件」のFile08が4月に放映されました。
それがちょうど「ケネディ暗殺事件」だったわけです。

https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=23167

色々とバタバタしてて録画を見ることが出来なかったんですが、ようやく前後編をじっくりと見れました。
オリバー・ストーンの映画から30年近く経っていて、新たな事実もいっぱい出てきてるんやろなあと胸躍らせて見入ってしまいました。

2017年にJFK関連の機密文書は公開されるはずやったんですが、これは結局部分公開になりまして。
2021年10月に再度公開されるかどうかが先送りになりました。
これはトランプ大統領よりもCIAやFBIの反対があったらしいですが、CIAは大統領直属の機関のはずなのにねえ。
下からの突き上げにあのトランプ大統領が前言翻すってよっぽど怖い組織なんかなと思いますやん。

今回のNHKのこの特集にはCIAのOBが多数出演しており、色々と語ってはいましたが
いかんせんよくある「フェードイン吹き替え」で展開されるためにそれを100パー信じる事は出来ません(笑)
NHKスペシャルはたまに太平洋戦争ものでも平気で他の地域の映像混ぜてきたりしよるので。
よって、文書に被さる日本語字幕も鵜呑みにするわけにはいきません。
これはきっともっと詳しい人達がブログなりで説明してくれる事を待とうと思います。

結局、元CIAの人が内部事情から暗殺に関わったCIAの人間を絞り込んでいくという内容で、ドラマとしては面白かったですが、結局色んな事は尻すぼみで目新しいモンはなかったなあと思いました。
今回、これは米国本土でも放映されるそうですが向こうではどう受け止められるんでしょね。

再現ドラマに出てきた俳優さんはオーストラリアの方ばかりだそうですが、オズワルド役の人はほんまそっくりでした。
ようこんな似てる人探してきたなあ、と感心しました。
あと、元CIA高官の吹き替えが寺島進さんだったのがシブかったですね(笑)

そういえばケネディ暗殺事件は1963年11月22日。
この日、イギリスではビートルズのセカンドアルバム「ウィズ・ザ・ビートルズ」が発売されたのでした。
そういう所にも個人的に何か因縁を感じるんですよねえ、この事件。