以前、テレビで何度か観た事があった中村哲医師のドキュメンタリー。
未公開映像と最新映像がプラスされて劇場版として公開された、というのを教えてもらいました。

アフガニスタン、パキスタンで医師として活動していた際に「水があれば多くの病気と帰還難民問題を解決できる」と用水路建設を始めた中村哲医師。
非常に残念な事に2019年12月4日に現地で銃撃されて亡くなってしまいました。
その後、アフガニスタンは2021年にターリバーンにより政権奪取という流れになり、未だ混迷状態が続いています。
中村哲医師が亡くなった2019年以降、彼が残した物はどう引き継がれてるのかも興味がありました。

大阪での上映館は十三の第七藝術劇場で1日1回だけ、という事らしい。
16年ぐらい前に大地康雄さんの映画「恋するトマト」をここで見たのを思い出す。

え、この界隈にそんなに来てなかったっけか??とちょっと記憶があやふやだ。

しかしこの栄町の風景はこの辺をうろついてた高校の頃とあまり変わってない印象。
弁当配達してた頃に「ハワイ」ってキャバレーに納品してた事もあったような。

宿泊が380円、というラブホテルに驚愕する。(サイゾーによる紹介記事はこちら
正直、安すぎて使う気にならない。いや、そんな用事もありゃしませんけどもさ。

第七藝術劇場があるサンポードシティは看板に「Since 1909」と書いてあるけども、オープンしたのは昭和47年。
今ではスタジオ246が出来てるみたいでびっくりしました。

本日のラインナップ。どれもすごくそそられるタイトル。

お盆休みのせいなのか「荒野に希望の灯をともす」の話題性なのかほぼ満席でした。
自分よりかなり年上の人達が多かったのは、やはり映画の内容のせいなのかも知れません。

映像自体はテレビ放映で見た物が多かったんですが、全く畑違いの用水路建設を自分の手でやろう、というその信念が凄まじい。
中村さんが亡くなった2019年以降も支援団体のペシャワール会によって事業は引き継がれており、今年の5月には中村さん没後、初めての斜め堰が完成したとの事。

中村さんの「困っている人がいたら手を差し伸べる ――それは普通のことです」という言葉の重さと深さ。
こちらのサイトに2016年のインタビュー記事があるので興味ある方はぜひ。

余韻を引きずりながら映画館を出ると腹が減ってることに気付く。
ふらーっと入った「松風」といううどん・そば屋さんがとても美味しかったです。

これで650円(税別)は安い。