ハナモゲラボ / 試行錯誤の実験人生

日々、PCや各種デバイス、楽器等に翻弄されながら電脳の森をさまよう男の日常と様々な実験をさらりと記しております。

浮足立つその前に - 秘密保全法について思うこと

September 13 2013

ちょいと話題になってる現議員山本太郎氏のこのエントリー。

勝手ながら「秘密」にします。
http://ameblo.jp/yamamototaro1124/entry-11611795313.html

内容を語る前に、現職の議員がアメブロで改行を駆使した「必殺PV書き」を
してる事にまずはイラっと来るんですがそれはさておき。
・・・お金も必要でしょうからね政治活動には。

この秘密保全法というのは、1985年のいわゆる「スパイ防止法」から連なる法案ですが
それを「言論統制」「昔、戦争があった時代と同じ」と
あたかも国民すべてが秘密警察の監視下に置かれるが如くの煽り方をしてるのがミソ。

そもそも「知る権利」というのを全てにおいて振りかざせるのか、という事ですが
僕自身は「限定されても仕方ない」という見解です。
すべての情報をオープンにしろ、という気持ちはわかりますけれども
すべてをオープンにするということは「誰にでもアクセスが出来る」という事なので
テロリズムあふれる最近の情勢ではこれは丸裸で女性が歩くのと同じ事。

たとえば2020年、東京でオリンピックが開催されるわけですけども
どこそこに機動隊のどういった部隊を配備するという情報を公開します、となって
両手を上げて賛成する大人なんているんでしょうか?(極端な例ではありますが)

スパイ防止法が潰された1985年、それから14年後に
ボガチョンコフ事件というスパイ事件がありました。
警察庁の対日有害活動というサイトを参照

この事件では海上自衛隊員にGRU工作員が接触し、秘密指定文書を58万円の報酬で買い取り
またその中にはアメリカ軍から得た情報も含まれてました。
しかし、このボガチョンコフという工作員は任意同行に応じずに二日後には
悠々と飛行機でロシアに帰ってしまったという、なんとも歯切れの悪い事件。

しかも現状の法律では対象者が外交特権保持者の場合、(ほとんどのスパイがそうですが)
逮捕は出来ず「国に帰ってください」としか言う事が出来ません。
そして極めつけは対象が「仮想敵国」に限定され、例えばCIAやSISなどは
なんの咎めも受けずに自由に活動が出来る、というのが今の現状です。

こういう現状で、まず秘密保全法が制定されるというのは
自分としては「そりゃそうだろ」としか思えないんですけども。
国家機密なんてあって当然の事ですし、防衛上・外交上でも機密保持という信頼があってこそ
成り立つものだというのがまともな大人なら理解できるはずです。

それを「小中高生に読んでほしい」と題してこういう文章を発表するというのは
自分としてはちょっと理解の範疇を超えています。
まず、自分の子供達にはこんな文章を見せたいとは思いませんね。

しかし「戦時中」「言論統制」という煽り方にたくさんの人が反応してるのも事実。
僕は逆にこの事実の方が恐ろしかったりします。

「戦時中みたいな恐ろしい時代になるのですね」とコメントしている人たちの何人が
なぜあの戦争が起こったかという経緯について理解しているのだろうか、と思うのです。

自分の事を思い返してみれば、義務教育+高等学校教育で教えられたのは終戦まででした。

終戦からたった5年後に朝鮮戦争が始まり、冷戦構造における日本の位置的な問題で
当初の思惑から外れていかざるを得なかった時代の流れ。
警察予備隊からの自衛隊発足、などを皮切りに現在に至るまで実に68年もの空白があります。

僕自身は「陰謀論」とかはあまり好きではないのですけれども
もしかしたら「戦時中」「言論統制」という煽り方だけで
多くの人がこういう反応を示す、というのが誰かが仕組んだ事なのかも知れないですね。

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