イレギュラーでヘルプでの出演はあったものの、バンドとしての今年初ライブが本日。
最近はコンビでの仕事が増えた同級生テル氏が迎えに来てくれた。

寒いながらも冬の空は晴れ渡り、なんともおだやかな日。

しかし171号線を京都に向かってる途中、高槻あたりで急激に曇ってくる。
長岡天神過ぎたらフロントガラスに水滴が。

「なあ」
「え?」
「雨やで」
「お、おう」
「だから雨やで」
「ごめんなさい」

個人的に雨は好きだ。
雨音を聞きながら眠る時なんぞ幸せを感じるしいつもよりも眠れる気がする。
中学二年的思考あふるる頃には「傘持たずに濡れてるオレかっけー」ぐらい
もしかしたら思っていたかも知れぬ。

だが、それは一人の時に許される事であって団体行動の時にはよくないらしい。

雨男としての実績はそれなりにあって
みんなで遊びに行ったハワイでも自分が行く所全てに雨を呼んだ事もある。
屋根の下でチュートリアルを受けている時は晴れてたのに
いざフィールドに出て「さあ!」って瞬間に土砂降りにさせたり、
山奥にある滝に向かう登山道で「引き返さないと危ない」という判断をさせた事も。
あの時に言われた「ちょっとええかげんにしてくれるか」は今でも忘れられない。

そういえば我が家に残ってる子供達の動画に映る空はどれも曇っている気がする。

テル氏にはこの「雨男伝説」はずっと黙っていたのだけども
ここ最近の雨の遭遇率にどうやら気づいたようだ。
同級生としてなにがツラいかというと「そういえばあの時も」と
過去、お互いに共有する想い出の中の空模様まで持ち出されて断罪される事である。

ライブが終わった帰り道。
もちろんフロントガラスには水滴。

なんとなく天気の事を話題に出すのはお互いによくないな、と思いながらの帰り道。
もう一人の同乗者が「ここ最近、ずっと天気悪くないですか?」と。

「こいつのせいやから」

指を指されても何も言えないおっさんが一人。
この伝説が科学的に実証されるのならば、
うどんを茹でるおかげで水がいつも足りないと言われる香川県に移住するか
砂漠の国にオアシスを作るビジネスを起業しようかと思っている。