さて、最近のリハビリの様子はと。

クールビズ推奨でスタッフの女の子がポロシャツ姿になって
いつもと違った感じでちょっとドキドキ・・・とそんな事はどうでもよくて経過ですね。

左手薬指と小指の痺れはいまだ継続していて
相変わらずCTRLに乗せてる小指が気持ち悪いのと
小指を使って7thを押さえる際に、一瞬とまどうのは相変わらずですが
なんとかどっちの仕事も大事には至らず、淡々とこなしてます。

一時は薬指でのチョーキングのピッチ(力が入りすぎる)が
自分でメロディ弾いてても若干吐きそうになる事もありましたが、
それなりに慣れたという事なのでしょう。
逆に痺れているので多少無理しても痛みを感じないというメリット(?)も
あるせいか、この間のライブでは久しぶりに中指から血が出ましたw

2週間に一回見てもらってた背中の方の痛み(違う先生についてもらってた)は
リハビリの結果、かなり改善されてきました。
なんか腕を外側に開く筋肉が退化してたらしくて、
これも長年のフォーム(ギター、PC共に)を続けた結果なんだそうで・・・・
若くねえなあ、と実感しますね。

さて、肝心の肘部管症候群ですが
左腕肘部へのホットパック、そしてレーザー治療を継続中です。

演奏が続くと、痺れているせいかいつもより違う力を使ってしまうので
手のひらのちょうど真ん中の奥が痛くなってくる事を告げると

「あー、若干ばね指の傾向がありますねえ」との事。

Screenshot of www.orth.or.jp
ばね指とはなんじゃい?ってのを、先生は僕の手に直接、何色ものボールペンを使って絵を描いて説明してくれました。

なるほど、これも酷使を続けた結果なら仕方ないかなあ。

いやいやいや。

あちこち悪くなっていったままじゃ困りますわね。

先生に「どうすればいいですか」と尋ねてみると、左腕全体に負担がかかるのはお仕事上仕方がないので、ケアを続け、そして怠らないのが大事ですねとの事。

アイシング、ストレッチは常に忘れる事のないように習慣づけて下さい、との事。

「しかし、それにしても左腕全体があまりにもガチガチ過ぎますよねえ」と
先生は別の先生を連れてきてくれた。

登場したのは上品な50代後半ぐらいに見える女性の先生。
聞くと、鍼治療のエキスパートという事だそうで。

「はじめましてー。じゃちょっと失礼しますね。」
「あ、はい」

左腕を触った瞬間、先生は
あらら、なにこれ。すっごく固い。なんでこうなるんだろ?
・・・セリフだけ聞くとなんかエロゲーみたいやなあ、せめてリハビリスタッフの女の子が
同じセリフを言ってくれれば、ぐへへh・・・

「聞いてます?」
「あ、はい」

自分では「これが普通」と思っている左腕の状態なんだけども
それこそ百戦錬磨の先生が触った瞬間、驚くというのもそれはそれでエライこっちゃです。
というわけで、鍼治療が取り入れられることが決定しました。

先生は鍼を左手のあちこちにブスブス刺しながら、緊張を和らげようと
色々と話をしてくれるのだが、僕がギタリストという事を知ってか
エリック・クラプトンが好きなのよーというお話をしはじめた。

けっ、どうせアンプラグドからのファンだろ・・・とか思って
はいはいと返事をした次の瞬間、
「クリームの時はあまり好きじゃなかったけど、デレク&ザ・ドミノス・・あ、知らないかな」

なんだと・・・・?
知ってます知ってます知ってます!!

筋金入りのリアルタイム世代の追っかけファンでした。

「あー、じゃあこの前のスティーヴ・ウィンウッドとの・・・」
「ブラインド・フェイスね!行ったわよー涙出ちゃった!」

すげえ。ブラインド・フェイス(たった1枚しかアルバム出さなかった)まで即座に出てくるとはww

「私、ロイヤル・アルバート・ホールの前まで行ったのよ。何も無い時だけどね。」
「24 Nightsですね?」
「そう!!!!!!!!」
ここで鍼がグサッっと刺さった。
「いてええええええええ!!」
「あ、ごめんなさいw ついうれしくて。こんなお話できるの久しぶりだからー」

治療は、数本の鍼を挿して電気を流す治療でしたが、電気を流してる間に
先生と展開される様々なロック談義。
当時の3大ギタリストの名前を普通に言える、鍼の先生の最近のお気に入りは
ジョン・メイヤーだそうです(笑)

たぶんツェッペリンとかテン・イヤーズ・アフターが日本に来た頃
若かった先生は日本中を駆け回ってたようなロックファンだったのかも知れない。
1972年に来日したアーティストの一覧。すごすぎて震えます。

先生が言った言葉の中で深いな、と思ったのは

「私たちの頃ってバンドのポスターもらったら、デーンとギタリストが映ってたのが普通。
今ってホント、バンドの人の顔ってわかんないぐらい無個性な気がするなー」

これからの通院、また楽しくなりそうな気がします。
色んな当時のエピソードが聞ければうれしいな。