色んな事情が重なり、しばらく義母が我が家に滞在する事になりまして。
遠くは長野から軽自動車に荷物満載でやってきた義母。
その荷物の一つであるベッドを組み立てたり、色んな荷物を整理したりとなんやかんや忙しい日曜日。

持って来てもらったベッドが部品の一つを手に取るだけでも「これはまあまあ古くて頑丈やな」とわかる品。
部品の一つに貼られたシリアルナンバーが「ちゃんと作ってまっせ」という雰囲気。

検索してもこの型番からは何もわからなかったんですが、フォントの感じからして昭和50年代ぐらいの物かな?
すでに廃業したペンションで使われてた物を持って来てくれたんですが、これなら壊れずに済みそう。
(長男が使ってたベッドが二ヶ月程前に壊れてしまったので自分の分を含めて二つ持ってきてくれた)

一息ついて飯でも食うか、とテレビを付けるとジャニーズ関連のニュースばかり流れてくる。
ジャニーズ関連のニュースで最近よく流れてるのが元フォーリーブスの故北公次氏の告発動画。
ああ、そういえば・・・と記憶は1985年頃に飛ぶ。
自分がまだ中学生の頃である。

当時の我が家にはなぜかこの年にブームになった「芸能界暴露本」の2冊があった。
俳優・長門裕之氏の「洋子へ」とダン池田氏の「芸能界 本日モ反省ノ色ナシ」がそれ。
当時中学2年生だった自分はなんとなくこの2冊を読んでたのを今でも覚えております。
子供ながらに「こんなん書いて大丈夫なんかいね・・」と思ってましたが、このお二人はその後、明らかに目にする事が減りました。

その3年後に話題の北公次の「光GENJIへ」が刊行。
これも何故か我が家にあったんですわね。
家にあったらそら手に取って読んでしまうんですが、この内容も高校生にはエグかったです。
今では確認のしようがないんですが、親父はもしかしてゴシップ好きだったのかも知れません。

これらを読んでどない思うか、というと「まともな世界じゃなさそうやな・・」ですわねやっぱり。
ジャニー喜多川氏が亡くなるまでその姿すら見ることが出来なかった、てのがそれを表してる気がします。

亡くなった後にここまで掘り返されていく事を目にすると、逆に「生きてた時ってどんな力持ってたんや・・」って怖くなります。
今回の騒動の発端はBBCが性加害問題を取り上げた事ですが、外圧に負けて渋々・・・そして手のひら返しの応酬という流れはそれこそペリー来航の時とほぼ同じ流れなので、歴史と照らし合わせるとある意味興味深い。

過去の歴史から見ても外圧にめっぽう弱い、というのは日本という国の伝統芸みたいな物。
企業が今後のCM起用を見送るのも海外でも商売してる以上、そっちのモラルに合わせんとアカンのでそらそうやろなと思いますが、国内だけを気にしてればよいテレビ局やマスコミがいまいちズレてるのを感じるのはこういうとこなんでしょうね。

そもそも今回の問題はジャニーズだけの問題だけではなく、これまでの業界の構造そのものが世に問われてるはず。
なのに、エラそうに失礼な質問を繰り返す記者のレベルの低さを見るにつれて、当事者意識が全くないんやな・・としか思えんのですよね。
死人に口なし、という状況になった途端に責任おっかぶせて、残した会社に責任なすりつけるかの如くの図式ではきっと何も変わらないでしょうな。

ジャニーズ側だけ演台に立たせるのではなく、これまでジャニーズを起用してきた企業やメディアの各代表者も演台に立たせて、BBCなど海外メディアのみから質問するのを生中継ていうのが一番の落とし所な気がします。
しかし国際的な場所で糾弾してしまうと、国際連盟を脱退(1933年)というキレ芸を見せた日本の過去の実績もありますしどうなりますかね。

それにしても被害者数が500人とか1000人って話も出てきてますが恐ろしい話です。
そんな事をやってても存命中は「何も問題がない」というのが日本中の普通だった、って事そのものが一番の闇ですわ。