この記事を読んで思ったことをつらりと書いてみる。

ロック・フェスは幼児虐待の道具になっていないだろうか
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamazakitomoyuki/20130807-00027092/

幅広い年齢層をターゲットにした、自然との調和を図るフェスティバルということで、近年は親子連れも目立つようになったフジ・ロック。ベビーカーをガラガラ押しながらステージを移動する姿は微笑ましいが、ハッキリ言って、この環境はかなり苛酷なものだ。降りしきる雨、時に顔を覗かす灼熱の太陽。大人でもキツイのだから、子供にとってはそうとうな試練であることは間違いない。しかも子供たちは音楽が好きで自主的に来ているわけでもなく、親に連れてこられただけだ。

ベビーカーにかけられた雨よけビニールの向こうにいる幼児の立場になってみよう。激しい雨がビニールにぶつかって、視界を閉ざされ、大音量の演奏と観衆の声援が耳をつんざく。しかもそれが何時間も、普段の就寝時間をはるかに過ぎた深夜まで続くのだ。初日、ナイン・インチ・ネイルズ終演後の午後11時半過ぎ、興奮に瞳孔を開かせながらベビーカーを押す父親がいた。その手首には、3日通し券のリストバンドがあった。これは幼児虐待といえるのではないだろうか。

僕自身はこういう「夏フェス」には一切参加した事がない。
イメージとしては映像で見た「ウッドストック」だとか、
軽井沢のジェフ・ベックとサンタナ、スティーヴ・ルカサーなどのああいう感じの
野外ライヴというものが、もう少し大規模で連日続くもの、という物と捉えているけど
さすがにベビーカーが必要な子供を連れて行けるとは到底思えない。

数年前、クレイジーケンバンドのライブをフェスティバルホールで見た際に
隣の席の女性が2歳ぐらいの子供を連れてきていた。
ライブの間中、ずっと泣いたりぐずったりしていたにも関わらず
その女性は子供をロビーに連れて出るという事を一切しなかった。
おかげで隣にいた僕はライブにはまったく集中できなかった。

そして、ライブ終盤に漂ってくるウ○コの香り。
素晴らしい夜になるはずだったこのライブは、この隣の席のクソ女のおかげで
すっかり台無しになってしまったのである。
連れてくるな、と主催者が発表してない以上それに文句を言うつもりはないけれども
これはもう人間としてのマナーの部分。
「周りの迷惑を考える」のが公共の場においての最低の部分だけれども
それすら頭に浮かばない親に、ずっとこの先育てられていくこの子がとても不憫だ。

自分は演奏する側でもあるのだけれども、
深夜といえる時間帯のステージ上から子供を見ると本当にいたたまれなくなります。
「あの子は本当に望んでこんな時間にここにいるんだろうか?」と。
そもそもお酒を出すような店に子供がいる事すら信じられないんですけどね。
僕は自分が出演している店には絶対に自分の子供を連れて行かないでしょう。
大人が集まる場所、でもありますしライブの時間帯の事もあります。
「こんな所で子供を見たくない」という他のお客さんがいる事も知ってますし
ましてや出演者自身がそういう事をするわけにはいかないからです。

夏祭りなんかの野外ステージとかは別です。
そもそもそのイベント自体、大人子供両方に開放されているわけですから
そういうステージで子供たちが楽しんでくれるのはとてもうれしいですが。

「今しか見れない」「これを逃すともう次はない」
そんな気持ちももちろんよくわかるんだけれども、それはあくまでも親の都合。
どうしても子供たちにとって過酷な環境のライブに行きたいのであれば、
子供達の事を最優先に考えてどこかに預けるなりするべきだと思う。

「大人になってからね」「子供はもう寝る時間だ」
こんなセリフはマンガやドラマではよく見るのだけれども、
これらの言葉の持つ、なんというか「魔法的な響き」に夢を持ったまま子供時代を
過ごしてほしいな、と子を持つ親になった今は強く思います。

初めて一人で喫茶店に入った時、そして初めてチケットを自分で買ってライブに行った時。
そんな想い出はおっさんになった今でも強烈に残っています。
それは親がきっちりとそういう事を僕に教えてくれてたからこそ、だと今では思うのです。

子供が行ってはいけない場所、ってのはいつの時代もあるんですよ絶対に。