先日、BOØWYの30周年という事で、
映像作品のBlu-rayボックスとCDの発売というニュースが発表されました。

BOØWYの未発表映像・音源含むBlu-ray BOXとBlu-spec CDが12/24発売決定
http://www.musicman-net.com/artist/20636.html

映像、音源どちらにも未発表音源が収録されているというこの小出しっぷり。
どちらもライブ音源なんですけども、やっぱり気になるのは
最初のライブアルバムである「GIGS – Just a Hero Tour」の完全版である
「“GIGS”JUST A HERO TOUR 1986 NAKED」の発売でしょう。

まー、この「ネイキッド」という言い回しも今更・・・と思いますけども。
もともと「GIGS」はライブ音源にキーボードとかを足しまくっていたので
「ネイキッド」という意味を履き違えてなければ、オーバーダビング前の音源を
発売してくれないと、納得がいかないんですがどうなんでしょうねこれは。

「マスターテープが発掘された」って言い回しも「嘘つけ!」としか思えないです(笑)
まさに時代を築いたバンドのマスターテープが行方不明になってたなんて
それが本当ならEMIは誰かの首が飛んでてもおかしくないレベルですやん。

EMIはこの手の商売がお得意のようで、BOØWYに関しては
ボックスセット出す度に、こういうオクラ入り音源をプラスして発売しています。
当初、ビデオ4本組で発売された「CASE OF BOØWY」というライブビデオは
今となっては完全版が入手できますけども、ギターはトチってるわ歌詞間違えてるわ
曲のサイズ見失って、不動のクールなベースマン松井氏が「え、もう1回繰り返し?」と
キャラが崩壊する場面などなど、そりゃ当時は出せんわな、と思う映像満載。

そもそも、「LONDON GAME」が当時のビデオでは単品で収録されてましたが
「TEENAGE EMOTION」とセットで演奏されてたのは、ファンなら誰もが知ってた事。
で、完全版で映像を見てみると「あららー、これは・・・」と苦笑いしてしまいます。

解散して数十年たったからリリースしてもいいか、とメンバーも思ったのかも知れませんね。

EMIといえば洋楽はビートルズを筆頭にデュラン・デュランなどが思い浮かびますが、デュラン・デュランもこの類のリマスターはやはり行われてます。

出世作であるセカンド・アルバム「RIO」などはもともと9曲入りだったんですけども、2009年にはなんと27曲という三倍ものボリュームで再発売されまして、当時このアルバムを聴きまくっていた僕はもちろん買いました。

デュランはシングルとか12インチは別ミックスのパターンが多かったんですけども、2009年のリマスターの際はこれらがすべて網羅されての再発売だったんので、めちゃめちゃテンション上がったのを覚えてます。

もう2度とCDでは手にはいんないんじゃないか、と思ってたので余計に・・・ですね(笑)

ピンク・フロイドの「狂気」も「何回出せば気すむんじゃい!」というほど出てます。
自分はすでに3枚持っていますが・・・・

そしてEMIといえばやはりビートルズ。
自分の予想としては、まだ未DVD化のままである映画「レット・イット・ビー」が
初めてBlu-rayとして出る際に、「アンソロジー」のBlu-rayボックスが発売されると思ってます。

「アンソロジー」の中で見た映画「レット・イット・ビー」の場面は
驚くほどのクオリティで画質がアップしていましたし、
当時、監督だったマイケル・リンゼイホッグも
「『レット・イット・ビー』のDVDは2013年のリリースになるだろう」と発言しています。

この手のリイシュービジネスは、やっぱり我々の年代がターゲットにされてるんでしょうねえ。
EMIではないですけれども、ザ・フーの「ライヴ・アット・リーズ」なんて
発売当初はたった6曲でしたけど、今ではCD二枚組の33曲入りですから(笑)

昔の事ばっかり思い返すのは非生産的だ、と言われる事もありますけれど
その続きに浸りたくなる時があるのはやっぱり年をとった証拠なのかな。

その時にこういう未発表音源・映像があれば、やっぱり聴きたくなりますし
見たくもなりますもの、ええ。
それがたとえどんなにひどいものであろうともね。

ちきしょー!な、なんでも来いやー!全部買ってやるから!