なんとなくタイムラインを眺めていると目に入ったのが「ジャーニー来日公演」の事。
へえ、まだやってんだなあ懐かしいなあ、と思ってクリックすると
真ん中に見かけない顔の人が。

ジャーニー

ん?誰ですかこの見事なアジアンフェイスの方は。

ジャーニーと言えば長髪の萩原流行みたいな顔をしているスティーヴ・ペリーじゃないですか。
どこを見渡しても彼の姿はこの写真に見当たらない。

実際僕がジャーニーを知ったのは、先にスティーヴ・ペリーのソロヒットである
「Oh,シェリー」のPVの方が先で、バンドのヴォーカリストとは知らなかった。

http://www.youtube.com/watch?v=0Np4uouOE9A

曲以外に無駄な寸劇があるのが、いかにも80年代MTV時代(笑)
SONY MUSIC TVで見たこのPVにはご丁寧に日本語字幕まで付いていた。
冒頭でスティーヴが揉めてるのは、監督が撮ろうとしてる中世がテーマのPVが
気に入らなくて「これはただのラヴソングだぞてめえ」とやんわりと諭しているのだ。

そして、ふらりと壁にもたれて黄昏れてるスティーヴがいきなり歌い出す。
この時僕がなにを思っていたかというと「でけえな鼻」という事だった。
ヴォーカルスタイルうんぬんが・・とか何もわからぬハゲ坊主だったから仕方が無い。
で、途中で出てくるお姉ちゃんが「あー、これがシェリーなんだろうな」と思ってた。

出演者も参加してこのバカップルを盛り上げにかかって曲はエンディング。
そして監督は「OKOK、んじゃあ現場に戻ってもう1テイクだスティーヴ」と言うんだが
この鼻デカはシェリー(予想)と連れだってなんと職場放棄。
ひでえこの鼻デカww というのが自分の中学生の頃の第一印象。

その後、ジャーニーとしては映画「ビジョン・クエスト」のサントラに
「オンリー・ザ・ヤング」を収録。この曲好きでした。
そしてあのUSAフォーアフリカの「ウィー・アー・ザ・ワールド」にも
スティーヴは参加してたので「あ!鼻デカ!」と少し嬉しかったのを覚えてる。

「セパレイト・ウェイヴ」はだいぶ後で聴いたのだけれど
あのシンセのイントロ、そして歪んだギターがガッガッガガって鳴り出すと
「うわー、なんかダサいな」って正直思いました。
なんと言いますか、ボン・ジョヴィの「夜明けのランナウェイ」とか
ムーヴィング・ピクチャーズの「ネバー」に共通するマイナーキーで
キーボードイントロの80年代テンプレート的な失笑加減があるんよねえ。
今となってはこういうダサさも逆に大好きなんですけれども(笑)

さて、ジャーニーでありますけれど
どうやら一悶着ありましてヴォーカルが色々変わって2007年に
現在のヴォーカルであるアーネル・ピルダに固定されたとの事。
彼はフィリピン出身のヴォーカリストで、Youtubeにアップされた
彼のジャーニーのカバーをギタリストのニール・ショーンがたまたま見て
アーネルに直接連絡を取ってジャーニーに加入する事になったとか。
最初アーネルは「タチの悪いいたずらだなあ」と思って信用しなかったそうです(笑)

へえ、と思ってYoutubeで検索してみると、なんとまあ・・・めっちゃかっこええやんかいさ。

スティーヴのボーカルってものすごく個性的なんで
やっぱりそのイメージって絶対に大事だし、ファンとしてはそれも含めた想い出を
曲に対して保持していると思うのですけども、
アーネルのヴォーカルはスティーヴのイメージを崩さず、彼なりの解釈もプラスされ
それに触発されたメンバーもめっちゃ良い演奏になってますね。

クィーンのフレディ・マーキュリーが死んでからポール・ロジャースが加入して
ライブをした事がありましたけれど、あれの違和感ったらなかったもんなあ。

アーネルは40歳になるまで、本当に紆余曲折があった人生で
ストリート・チルドレンだった時期もあったそうな。
そんな彼が歌う「Don’t Stop Believing」はめちゃめちゃ重みがありますね。
どんな気持ちであの歌詞を歌ってるのか考えたら、涙腺が・・・

最後に繰り返すフレーズの

Don’t stop believin’
Hold on to the feelin’
Streetlight people

これが特にグッとくるんですよ、グッと。

さて来日公演の日程はこちら。
http://udo.jp/Artists/Journey/index.html
ちょいと見に行ってみたいですねえ、これは。