ハナモゲラボ / 試行錯誤の実験人生

日々、PCや各種デバイス、楽器等に翻弄されながら電脳の森をさまよう男の日常と様々な実験をさらりと記しております。

変わりゆく価値観と共に消えたドライブイン・シアター

October 21 2012

真夜中、仕事で万博公園外周と呼ばれる道路を走っていてふと思い出したこと。

この道路沿いにはその昔、ドライブイン・シアター「スターダスト千里」があった。
2001年に閉鎖されて、現在では「おゆば」というスーパー銭湯になっている。

だだっ広い駐車場の様なスペースの奥にスクリーンがあり
入場ゲートで指定されたFMのチャンネルに合わせて音声を受信して
映画を楽しむシステムで、確か1台につき2200円だったような記憶。
FM音声を受信できないカーステの場合は、携帯ラジオを貸してくれた。

スクリーンの脇には売店があり、ちょっとしたドリンク(もちろん酒はない)と
軽食を買えるようになっていた。

売店で買い物して自分の車に戻る際に、他の車にふと目をやると
目の前の映画なんぞそっちのけで、隣の彼女を触ってる彼氏がいたりして
何しに来てるんだお前らは!と車にケリでも入れたろかとよく思ったものだ。

僕自身、こういったどピンクな想い出は「ほぼ」なくて
男友達と総勢4人で狭い車の中で、タバコ吸ったりギャーギャー映画にツッコミいれながら
楽しくておバカな夜を過ごした記憶の方が強く残ってます。
なんせ、安かったもの。一人頭500円弱で映画見れて、
タバコ吸いまくれるし、しゃべり放題だし、映画に飽きたら覗きも出来るし(笑)

元々はアメリカで始まったこのドライブインシアターですが
日本にも当時はけっこうな数があったらしく、大阪も確か舞洲にもあったような。

しかし、時は流れて今はエコ、Save The Earthの時代。
数十台の車が排気ガスまき散らしながらアイドリングして映画を見るなんてのは
どう考えてもこの時代にはそぐわないのでしょう。

それと「夕方以降しか営業ができない」という致命的な問題と
レンタルDVDやデジタルコンテンツ配信の普及で、わざわざ出かけずとも
自宅で簡単に高画質の映画を見れるご時世、やはりこういう業態はきついのでしょうね。

日本でもただ一軒、
神奈川県の大磯プリンスホテル内の「ドライブインシアター大磯」が
がんばって営業を続けていましたが、2010年10月に閉鎖されてしまい
日本国内ではもうドライブインシアターは存在しなくなってしまいました。

もう一度行ってみたい、という願いがどうあがいてもかなわないというのは
なんとも言えない気持ちになります。

年を取れば取るほど、想い出は積み重なっていくせいなのか
最近、価値観が変わって消えゆくものに対して憐憫の情を隠せません。
若い頃は想い出の積み重ねがそんなに無かったせいなのと、
「そこで働く人の生活」までイメージできるほど人生経験もないので
「へえ、なくなるんやー」ぐらいにしか考えてなかったからなあ。

かといっても「昔はよかった」と過去を振り返るだけで終わるのは
あんまり好きじゃないんですわね。
どちらかというと「こういう経験があるんだぜ」と胸を張りたい気持ちの方を
強く持って新しい日々を生きて行きたいのですよ。

さて、ドライブインシアターといえば、個人的に思い出すのがこのPV。
http://www.youtube.com/watch?v=1mMn_zu6FMc

おそらく1980年代初頭の曲ですが、KIDD GLOVEというバンドの
“Good Clean Fun”というナンバーです。
これ、よくSONY MUSIC TVで流れてたのでめっさ覚えてるんですが
曲はいまいち売れなかったようです。

ゴテゴテのアメリカンハードロックアレンジに、バリバリの80年代シンセが乗り
ツインリードソロまで追加した結果「うわー、くせー」と言わんばかりの曲ですが
子供の頃にイメージしてたドライブインシアターはこのPV世界だったのです。

大人になって行ってみたら、本当にこの通りで感激しましたけれど(笑)

ドライブインシアター、もしもう一度行けるのなら行ってみたいです。
もちろん、次は可愛い女の子と二人でね(笑)

| Posted in 日々雑記 | Comments (4)

4 Comments

  1. 田舎ちゃん
    Posted 2012年10月28日 at 5:33 AM |

    最後のドライブインシアター大磯で、バイトしてました。
    夜景もきれいで、そうじやお菓子を売ったり、
    映写機にフィルムをセットしたり、
    チケットを売ったり。

    あそこは空気もとても綺麗だったように
    感じます。冬は星がきれいで、
    忘れられないバイトです。

    がんばって続けていたオーナーのおばあちゃん
    (私のではなく)が亡くなり、
    あとをついだ方ががんばっていたんですが、
    閉館してしまったんですね。

    あの清々しい空気のなか、
    気楽に映画を見る独特な、有意義な体験がもう
    できないと思うと、とてもさみしいです。

  2. Gaku@管理人
    Posted 2012年10月29日 at 8:14 AM |

    >田舎ちゃん様
    初めまして。閲覧そして書き込みありがとうございます。

    ドライブインシアター大磯でアルバイトをされてたんですね!
    いやあ、大磯はまだ行った事がなくて
    子供の頃テレビで見たアイドル水泳大会の
    「大磯ロングビーチ」のイメージしかないのですが
    星がきれいに見える所だったのですねえ。

    変わりゆく時代の中で「いつ帰ってもそこにあるもの」が
    なくなっていくのは私もとても寂しいです。
    こういった想い出を持って、こうして共有できるのは
    もしかしたら、とても幸せな事なのかも知れませんね。

  3. おゆば
    Posted 2014年4月25日 at 3:41 PM |

    スターダスト千里で検索して辿りつきました。

    私は、万博の外周道を良く自転車で走っていました。

    その時に、ただ見ってほどでもないけど映像が見えていました。

    懐かしいですね・・・

    わたしが20歳代でした。

    変わりゆく時代ですね。

  4. Gaku@管理人
    Posted 2014年4月28日 at 6:42 AM |

    >おゆば様
    初めまして。閲覧して頂きありがとうございます。
    ドライブインシアターはもう日本にはないので寂しいですよね。
    今考えたら、あれだけの車がアイドリングして映画を見てたというのも
    とても不思議ですけど、常識も時代によって変わっていくんでしょうね。

    あの周りはエキスポランドもなくなって、どんどん想い出とは
    かけ離れていきますけど、跡地の工事も始まり
    ガンバの新スタジアムの建設も始まりました。
    また新しい風景と共に想い出も紡いでいければ、と思います。

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