なんやかんやと映画をいっぱい観ている昨今。
えらい話題になってる「トップガン マーヴェリック」を観ておきたいな、と思ってましたが36年ぶりの続編とか。

その36年前の「トップガン」を実は観た事がなくてですね。
36年前言うたらちょうど中学2年ぐらいか。
そういえばみんなやたらとMA-1を着てたような記憶がありますが、この「トップガン」が元ネタだったのか。
「タバコの火を押しつけても本物のMA-1は燃えない」みたいな事を友達が言うてたような・・・
今考えると非常にどうでもいい情報よなとしか(笑)
中学生らしい発想といえばきっと今もそんなに変わらんのでしょうけども。

一応「マーヴェリック」も観に行くつもりなわけだし、その最初の「トップガン」を観ておこうとAmazonプライムで鑑賞。

うーん・・・・・はたして面白いのかこれは・・・
というかシンセ丸出しの劇伴がとてつもなくダサい。
主題歌の「デンジャー・ゾーン」も聴いてた当時からかっこいい曲とは思ってなかったんですわね。
「ズダッタター」のリフ、ドラムにゲートリバーブかけまくり、ダメ押しのシンセベースというあの悪しき流行をテンコモリにした80年代サウンドがもうダメ。

酒場でナンパした姉ちゃんが実は自分の教官でした、とか食パンくわえた女の子が角でぶつかった男の子が転校生みたいな展開もなんじゃそら、と。
お約束の様にその姉ちゃんと恋仲になり、ラブシーン毎にベルリン「愛は吐息のように」のイントロシンセベース「ベベベベン」が何度も何度も流れるので、しまいには笑いがこみ上げてくる。

もうトム・クルーズとケリー・マクギルスがなだぎ武と友近に見えてくる。

バイクに車、そして男達の無駄な筋肉露出シーン過多とくれば、漫画に出てくるステレオタイプな「アメリカ」をこれでもか!と鍋に突っ込んで煮込んだような映画でした。
これはもう好みの問題なんでしょうけども、自分はこういうのはとっっても苦手(笑)

しかし「マーヴェリック」はえらい話題になってるし、なんといっても日本に2つしかないIMAXレーザーGT(グランドシネマサンシャイン池袋と109シネマズ大阪エキスポシティのみ)でいっぺん映画を観てみたかったし、という事で。

EXPOCITYにやってまいりました。

巨大スクリーンで観る「トップガン マーヴェリック」

座席はF列の右端しか空いてなかったのでそこを予約。
ホールに入ってみると、目の前のスクリーンのデカさに驚く。
ビルの6Fぐらいの高さがあるんじゃなかろうか。
これが・・・IMAXレーザー/GTテクノロジーか・・・・これいっぱいに映画が映し出されるってどんなんやねんと。

本編上映前の予告が始まると、字幕の一文字が等身大の大人ぐらいのデカさ(笑)
すごさを通り越して、これはもうギャグとしか思えない。
よくここまでのもんを作ったなと。

さて、本編開始。
またも「デンジャー・ゾーン」が流れ出し、そして実際の歌詞と全然違う解釈の字幕が・・・
あの歌詞のどこに「大空に飛び立つんだ」って単語があるのかが理解出来ない。
間違いない、こいつあ戸田奈津子女史の仕事(笑)
調べてみると案の定、戸田氏の仕事でこの「トップガン マーヴェリック」が最後のお仕事だとか。
それにしても、なんで劇伴で流れる曲の歌詞にまで字幕つける必要あるんですかねえ。
個人的には冷めてまう事が多いので、劇伴曲の歌詞はいらない派です。

細かいストーリーは割愛しますけど、36年経ってもやっぱり車・バイクに筋肉露出、女性とのラブシーンが詰め込まれてました(笑)
ラストにその女性が古いポルシェに乗って現れてのキスシーンがあったんですが、団塊ジュニア世代が引きずった夢を体現してるかの如くで苦笑い。
そして、その二人がP-51マスタング(1940年代のレシプロ戦闘機。トム・クルーズ個人の所有物らしい)で飛び回るという、究極のダサさこそがトム・クルーズが現代に提供したいセンスなのかな、と(笑)
思い返してみても、その女性のシーンがほぼカットされたとしてもストーリーとしては成り立つ気がします。
いや、その方がお話に重みが出るような・・・w

戦闘シーンそのものはIMAXレーザーGTの力なのか、ものすごい迫力で楽しめました。
高度制限された谷を抜けた後にピンポイント爆撃してから高速離脱というのはそれこそゲーム「エース・コンバット(戦闘機ゲームでは老舗のシリーズ)」では定番のミッションなわけですが、それをあんな大画面で観れるのは圧巻です。
そもそもこの映画は3年ぐらい前には完成してたんですが、コロナ禍で公開が延びたという経緯があります。
トム本人が「これは映画館の大スクリーンで観るべきものだ」と配信での公開を突っぱねた、という事だそうで。

団塊ジュニア世代の自分としては敵基地のF-14トムキャットを盗んで空母に帰還、という場面が胸アツでした。
トムの今回のパートナーは36年前の前作で戦死したパートナーの息子、なのです。
「おいなんだ?羽が開いたぞ??」とF-14の可変翼を見てのセリフがありましたが、時代の流れをたった一言で表現(笑)
あっという間に衰退した可変翼戦闘機なんて、そりゃ知るよしもないですわねw

流れる楽曲もなかなかおっさんホイホイしてたのも特徴で、特にThe Whoの「無情の世界(Won’t Get Fooled Again)」がドッグファイト訓練時に流れてたのはセンス良し!

前作「トップガン」に比べてですが、この続編は楽しく観る事が出来ました。
男達のハダカでアメフト、そして最後のポルシェのキスシーンとP-51さえなければもっと良かったんですけども。
なんかね、そこだけが制作者の意図が透けて見えて来る感があってすごいイヤだったのです(笑)

コロナ禍で変わりゆくエキスポシティ

ここしばらくエキスポシティには来てなかったんですが、コロナ禍で色んな変化が。

国内唯一の体感型英語体験施設としてオープンした「イングリッシュ・ヴィレッジ」が今年の2月に閉館してました。
併設してたCNN Cafeも同時に閉店。
オープン当初から「これは無理がある施設やな・・・」と思ってはいたものの、コロナ禍が決定打になったんですかね・・

ガンダムカフェも全店閉店したので、ガンダムとシャアザクのモニュメントもスヌーピーのバスに。
観覧車も客足が減ったのか、今では鬼滅の刃とコラボというわけのわからない感じになってます。

フードコートも数店入れ替わったようで、お気に入りだったタイ料理「ティーヌン」も閉店してました。

諸行無常。きっとどこも今からが正念場かもしれませんね。
それは自分の仕事にも言える事でしょうけども。