今月からヘルプとしてお邪魔しているバンドのヴォーカリスト(女性)はなんと21歳。
自分からしたらもはや娘の様な年代といっても過言では無い。
実際にお母さんの年齢を聞いてみると自分よりすこし年上だとか。
ま、ステージに上がってしまえば年齢とか関係ないのがバンドの良い所ではある。

楽屋で他のメンバー(大多数が自分と近い年齢のおっさん)と話していると
彼女に「弟達(18歳。大学生)とあんまり変わらない気がしますー」
と言われてめっちゃ複雑でした(笑)

確かに頭の中のどっかはあの頃からあんま進歩してない気がしますし
ガンダムだ、ゲームだ、やれおっぱいだと楽しそうに話している野郎共を見て
そう思うのは致し方ないとは思う。

とはいえもう40を越えてすでに人生折り返しているおっさんが
そう思われて手放しで喜ぶわけにはいきませんわね(笑)

それぞれがそれぞれ各自、それなりの悩みを抱えており
楽屋での話題に音楽だけでなく、どこそこの何っていう薬が効くみたいな話が混じり
若い頃には絶対に出てこなかった「利尿作用」という単語が飛び交うようになり
どこそこに白髪が生えてきて凹んだ、なんていう話題にハッとする昨今。

彼女はそんな空気を敏感に察して気を使ってくれたのか

「い、いつまでも少年のような・・・って事ですよねー」

と言ってくれたのだけれども、苦笑いするしかないおっさんの悲しさ。

若さとは永遠に取り戻すことの出来ない宝。
自分もそんな時代が確かにあった事には間違いはない。
彼女の屈託のない喋りを聞いていて、ふと家でもう寝ているはずの娘を思い出し
「娘もこんな感じのふんわりとした雰囲気の女の子になってくれればいいなあ」
って思ってしまうぐらいにはヤキが回ったのかな、と思った夜なのでした。