7月になりました。
世間はこのまま夏に向けてまっしぐらなんでしょう。
今年も水着のお姉ちゃんを見ることもなく過ぎていくと思えば、
ああ、いつも通りの夏だなあという感慨しかありません。

そんな日常の中、TSUTAYAさんから「更新ですよー」というハガキが届きました。
最近、DVDなんかも全然見ないしCDなんかも借りない、というか
まだ聞いてない見ていないものが大量に家にある、という事実。
でも、一応更新はしておかないと、と思って用事ついでにTSUTAYA高槻店へ。

更新の特典、という事でこんなのをもらいました。

「シネマハンドブック」という本です。

けっこうなボリュームの本で、ただでもらえるのならラッキーだなあという感じ。
色んな人がオススメする映画、そして簡単なあらすじなどが載っていて
「あ、これ見たいなあ」という気持ちになるには最適のガイドブックです。

思えば、高校生の時にレンタルビデオ屋でアルバイトしてた時が
一番映画を見てたかもしれません。

まだレンタルビデオという仕事が限りなくグレーに近かった時代、
VHS映画ソフトが1本3万円近い時代に定価の10%というレンタル料でも
人々はこぞって借りに来てました。
もちろん、マスターからダビングした物を貸してもお客さんからクレームも出ず。
今考えてみるとありゃあ相当儲けてたんじゃないかなあ。

そこはとても小さな個人経営の店で、夕方に僕が出勤すると
お店のオヤジさんは「じゃ、あと頼むわな」とパチンコ、そして飲みに出かけるので
実質、店は僕が一人で店番するハメになるわけです。

そしてバイト終わりのPM10時になっても、もちろん帰ってこない。
携帯電話なんかもまだないから連絡もつかない。
お店の鍵なんてもらってないから、お店を閉める事もできない。
午前2時ぐらいになって、オヤジさんの奥さんがお店にやってきて
「あららら!!ウチの人は???」と驚くという日常。
さすがは奥様、一撃でオヤジさんが飲んだくれてる飲み屋を探し当てて
「アンタ!せめて鍵ぐらい預けていきやあ!!何時やとおもてんの!!」と
雷を落としてくれて、ようやくフラフラのおっさんが「ごめんなー」と帰ってくるという
なんかもう、今では絶対に世間が許してくれなさそうな日常。

でも、たった一人での店番。それはまさにフリーダムワールド。
あらゆる映画を見まくりましたねえ。
頭の中にセックスの文字しかない高校生のお友達にけっこうな数のアダルトビデオを
横流し(お金を取る、という発想はなかった)できましたし。
そういえば、小林ひとみ嬢が全盛期の時代でした(笑)

あれから時が流れて、ゆっくり映画を見る持久力もなくなってしまった気がします。
アダルトビデオも要所要所のオムニバスでOK、という知恵もつき
しまいに3倍速で見るようになったりするのかも知れません。

「時は金なり」と言いますが、全ての事に余裕を持って
7月からの下半期を駆け抜けて行きたいものです。