ハナモゲラボ / 試行錯誤の実験人生

日々、PCや各種デバイス、楽器等に翻弄されながら電脳の森をさまよう男の日常と様々な実験をさらりと記しております。

選挙と台風 ― テレビはすでに魔法の箱ではなくなった

October 24 2017

大阪に生まれ育った人にとって「台風」は「どうせ寸前でへたりよる」って感覚の人が多いです。
自らが子供だった40年前の事を思い返しても、台風で学校が休みになったなんて事は思い出せない。
いや、きっとそんな事は一度もなかったんだろう。

年配の人から聞くすごかった台風と言えば「室戸台風(1934年)」「伊勢湾台風(1954年)」「第2室戸台風(1961年)」が圧倒的に多く、
これは教科書でも見た記憶がありますがいずれも生まれる前の話。
非常に軽率ではありますが台風というのは「一種のイベント」として子供の時は捉えていた記憶があります。

今回の台風21号は夜中に近畿地方に上陸した、それプラス衆院解散・選挙の開票速報が重なったという事もあり、各テレビ局は選挙速報をメインでL字の文字情報で災害情報を流すというスタイルを取りました。
NHKを見てましたが各時報と共に災害をニュースとして扱うというやり方でしたね。
これがどうも人々の怒りを買った様子で、各SNSでは怒りの声がちらほらと。

自分自身は「なんでそんなに腹が立つんやろか」という想いでこれらを眺めておりました。
情報の優先順位とかはともかくとして
怒っている人が欲しい情報というのはなんぞや?」という視点です。

河川氾濫などの中継情報がリアルタイム映像として流れていれば納得するのかなあ、とか思いましたが、あんな夜中にリポーター、撮影・音声スタッフを各社が派遣出来るかどうかという事も難しいでしょう。
もちろんそれは命に関わる危険な行為でありますし、その人達にも家で災害におびえる家族がいます。

それよりなによりテレビという物に対して、みんなが抱いてるイメージが垣間見えた気がしました。
「自分達が知りたい情報が来なければそれ自体に愛想を尽かす」のではなくて
「これだからテレビは!!マスコミは!」という怒りの感情が出るんですね。
タイミング悪く選挙という「あまり興味のない」物が優先されてしまったから余計に。
しかし、停電してしまえば何の役にも立たなくなるメディアという側面も忘れてはいけません。
特に災害時の報道を最優先にしろ、というのであればなおさらです。
阪神淡路大震災の時、僕に真っ先に情報をくれたのはラジオでした。
大阪でも30分近くは停電したままでしたからね。

もしこれが例えばですよ。「改憲を決める国民投票」と重なってしまい台風情報を優先して放送すると
都合の悪い事を台風という災害を隠れ蓑にしてごまかそうとしている」と言い出すのかな、とか。

子供の頃に抱いてた「テレビは魔法の箱」みたいな幻想は僕にはすでにありません。
運営されている仕組みがわかりだすと情報の公平性なんてどう考えても保てないのも理解出来ますしね。
そもそも自分達が欲しかった情報をテレビがくれた事なんて数えるほどしかなかった気がします。
「ああ、そんなもんでしかないな。いざって時は頼りにならんな」って思っておく方が自分には合ってますし、きっと子供達にもそう教える事でしょう。
色んな人達が関わって初めてお茶の間に映像が届くのがどんな事かっていう想像力が働くぐらいにはなって欲しいです。

「各局の落としどころがまずかった」というのは今回確かにあるでしょう。
それより我々が知っておかなければならないのは、いざこういう災害が起きた時に「どこの情報を自らで取得して、どこに何を持って逃げるのか」という心構えなんじゃないでしょうか。

生活インフラが壊滅した時、最低限の情報を得る手段としてはやはり携帯ラジオは必要やと思います。
今では簡易ライト、USB給電と手回しによる充電機能を搭載したラジオを各社が出しています。

このパナソニックのRF-TJ20がネット上での評価が高いです。

あとは住んでいる所の緊急情報を得る場所、そして避難場所への速やかな移動方法。
各自治体が運営している災害情報伝送システムへの登録などなど。

テレビ、そしてマスコミがたとえどんなにひどい物だろうと見切りをつけてしまえば良いんですよ。
スイッチを切る自由は自らの手にあるのですから。
その自由が自分達の手にあるってだけで素晴らしい世界だと思うんですけどねえ。

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