1ヶ月前から仕事で参加しているバンドのキーボーディストが代わり
なんと高校時代の同級生が加入する事になりました。

お互い、高校1年の時に軽音楽部にて知り合い、
卒業するまではほぼ毎日のように何かをして遊んでいた仲間。

卒業してからお互い音楽の仕事をやりつづけていて
たまに一緒になる時はあったけど、こうして固定メンバーになるのは
なんと23年ぶりという事になる。

演奏場所に向かうまでの道、そしてライブを終えた後の帰り道。
車の中にはBOOWYやレッド・ウォリアーズ、コレクターズなど
あの頃夢中になった音楽が流れ続け、そしてあの頃の共通の話題の裏話などなど
話は尽きることがない。

友達とは仕事をするべきではない、という意見もあるし
僕自身もそう思う所はあるんだけれども、お互いここまで違う場所で仕事をしていたら
それぞれの経験がいいようにプラスもされるし
そして、なによりあの頃一緒に過ごした時間がいい意味での甘えになって
音を出した瞬間に行うコミュニケーションも非常に取りやすい。

「お互い、これが20代の頃だったら絶対ケンカになってたやろなあ」

確かにそれはそう思う。
40歳を過ぎて、それぞれの生きてきた道を尊重できるようになり
そしてそれをお互いに理解しようとできるようになってるんだなあ、と。

1988年4月、BOOWYが解散した年、僕たちは高校2年生だった。
そこから止まってしまった時間、そして忘れてた記憶を思い出して笑えるのは幸せだ。
そしてまた僕たちは楽器を手にして顔をあわせて、色んな事を企んでいる。

悪くなっていくばかりの世の中、多分まだまだ捨てたもんじゃないな、僕は思っている。