3日連続演奏の最終日は自身のいわゆる「冠イベント」。
3回目になるこのお誕生日イベントは、普段のレパートリー外の好きな曲を演奏する、と
いう日になってるんだけども、今回選んだ数曲の中には
サザンオールスターズの「夕陽に別れを告げて」という曲がありました。

この曲は1985年発表の「KAMAKURA」に収録されている曲で
特にシングルにもならなかった(後にバラッド2に収録された)のですが
これは高校の時に組んだバンドで、一番最初に練習した曲なのです。
その時のメンバーの一人と今再びバンドを組んで活動している事もあり
26年という月日を経て、ちょっと演奏してみたくなったのですね。
その当時の練習風景が収録されたカセットテープなんかも、
まだ手元にあったりするんですけれども、そりゃあもうヘタヘタで(笑)

16歳の頃に組んだそのバンドは6人編成。
放課後はいつもつるんで、みんなでバカやったりしてバンドばっかりしてた3年間でした。
アニメ「けいおん!」を見ておもしろいなあと思うのは
あのアニメの世界観をそのまま暑苦しい男の世界に置き換えても違和感がない、という
そんな気持ちがあるからかも知れません(笑)

さて、当日。リハーサルでこの曲を演奏した時に
「うわー、やっぱりうまくなってんねや。あん時よりは」と思いました。

高校を卒業して、いつの間にかみんな忙しくなって
集まることもだんだんと少なくなっていき、最後には会うこともなくなってしまい
また、それに対して寂しいとも悲しいとも思わなかった現実がそこにありました。
それが大人になる、という事だったのかもしれませんが。

そして26年の時が流れ、メンバーの一人は誰に聞いても行方がわからなくなりました。
僕自身、いつも一緒に演奏しているメンバー以外とは20年近く会ってません。

この曲の歌詞は以下。

遠く離れて High-School 揺れる想い出
心にしみる 夏の日

恋人の居場所も今は知らない
毎日変わる波のよう

あの日々は もう帰らない
幻に染まる
oh もう逢えないのだろう My friends
時が流れるまま

She was in love with me one day
oh yeah
涙がこぼれちゃう

色あせた校舎に別れを告げる
鎌倉の陽よ サヨナラ
独り身の 辛さを
音楽(おと)に託して
お互いに笑いあえる

夢ばかり見てた頃に
忘られぬ女性(ひと)よ

oh もう逢えないのだろう My friends
瞳の奥で泣く

She was in love with me one day, oh yeah
言葉にならぬほど

We were in lonely nights as one, oh yeah
時が 流れるまま
She was in love with me one day, oh yeah
涙が こぼれちゃう

16歳の頃の自分たちは何を考えてこの曲を選んだのだろうか。
いずれ来るこういう場面に対しての憧れから選んだのだろうか。
恐らくあの当時、こんな日が来ることもその時に何を思うのかも
全くわからないまま、ただ無邪気に演奏していただけな気がするんですな。

わざわざ覚え直す事もしなくていいほど覚えていたこの曲の歌詞が
一行一行、胸にしみてしまうって事は
恐らく自分も年を取ったんだな、という事なんでしょうね。