以前、「レッド・デッド・リデンプション」をクリアした、というのをこのブログに書きました。
1910年のアメリカを舞台とした、いわゆる「西部劇」な世界のオープンワールドゲーム。

遺恨 ― 「レッド・デッド・リデンプション」をクリアしました

そして、あれから続編の「レッド・デッド・リデンプションII」」のパソコン版を購入。
グラボをそれなりに良いのに替えてたおかげか、4Kでもあまり処理落ちせずに遊べたのが良かったです。
本日、すべてのストーリーをクリア致しました。
ただ、サブミッションとかはほぼやらずに進めていたので、まだまだ遊べそうです。

おっさんには身につまされるストーリー

この「II」。舞台は前作よりも11年前になる1899年の同じ地域になります。
開拓時代は終わりを告げ、どんどん文明社会が形をなしてきた頃のアメリカ。
無法者でも生きて行けた時代はすでに終わりを告げ、どんどん追いやられるギャング達が描かれてます。
前作でのプレイヤーキャラだったジョン・マーストンもギャングの中にいますが、今回のプレイヤーキャラはギャング団の古株であるアーサー・モーガンが主人公。

前作以上に命のやりとりがバカスカ描かれて、強盗・略奪当たり前の世界で逃亡を余儀なくされる冒頭シーンから
あちこち逃げ回りつつ話が進んでいきます。

話の風向きが変わるのは途中から。
まあまあイケイケだった主人公が結核を発病してしまうんですわね。
この当時の結核はもはや不治の病。もう後は死んでいくのを待つしかありません。
それまでは何の疑問もなく、人の物を奪って生きるのが当たり前だと思っていた主人公は残り少ない人生で贖罪を実感するようになる。

そして、同時に今まではカリスマだったギャング団のリーダーが追われ続ける事で言動がおかしくなっていきます。
無茶な仕事ばかりを繰り返したあげく、どんどん死んでいくギャング団のメンバー達。
そこで主人公アーサーはリーダーへの忠誠か、残ったメンバーを逃がすかの選択を迫られ、前作の主人公であるジョン・マーストン一家を逃がすことを選んで、最後は結局亡くなってしまう。

このゲームが発売されたのは4年前の2018年。
自分が遊び始めたのはだいぶ遅いんですが、ネット上では様々なプレイレビューが溢れています。

「主人公は最初の方、悪行三昧だったのに途中から病気になってから急にヤキが回ったみたいな感じで冷めた」
という若年層のレビューもけっこうあったり。

ああ、そうか・・・・
きっと若さというものの前では「折り返したという実感」は絶対に理解出来ない。
自分も確かにそうだった。

時代に押し流され、それに乗り切れないという焦りも。
ずっとやってきた生き方を変える事の難しさも。
残された時間という概念が身体のどこかに存在している事も。
誰かの為に自分の時間を投げ打つ、という事の大事さも。

若かった自分には何一つ理解も実感も出来なかった気がします。

主人公アーサーが亡くなってからはエピローグとして、プレイヤーキャラが前作主人公のジョンに切り替わります。
そこでジョンは牧場で偽名で働きながら、今までの生き方を変えようと懸命に努力をします。
借金をして土地を買い家を建てて、妻と子供を迎えてゲームはエンディングを迎えるわけですが、
結局、根本的な生き方を変える事が出来ずに前作「1」のエンディングで無残な死に方をする。

このゲーム、なにげに登場人物はほとんどロクな死に方をしないんですわね(笑)
西部劇って事で昔の映画よろしくヒーロー大活躍!な脚本にも出来たはずですが、
「時代に取り残され、生き方を変えれない人間」の内面を描ききったシナリオがとても素晴らしかった。

きっと何度もプレイする事になると思います。

アーサーと共に旅した世界をスクショで。

ほんまにきれいなグラフィックで歩き回ってるだけでも楽しかった。
たまにクマとか狼に襲われたりしますけど(笑)