ハナモゲラボ / 試行錯誤の実験人生

日々、PCや各種デバイス、楽器等に翻弄されながら電脳の森をさまよう男の日常と様々な実験をさらりと記しております。

新説 ― SGT Pepper50周年記念盤にガチで向かい合った日

July 03 2019

「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
いわゆるビートルズが1967年に発表した「ロックの歴史を変えた」というアルバムですが、なんやかんや最初はとっつきにくいアルバムには違いありません。

ところが当時の歴史背景などと照らし合わせて聴いてみると色んなモンが見えてくるわけです。
4トラックしかなかった録音環境でバンド、スタッフ、エンジニアと頭をひねりまくって作り上げたこのアルバム以降、確かにレコーディングという物の価値観は根底からひっくり返った様な気がしております。

さて、2017年に「発売50周年記念」ということで新たなリミックス及び膨大なスタジオアウトテイクが発売されたのですが、購入したもののなんか作業中であるとか、車の中であるとかさらっと聴いてはいたものの、ヘッドホンして過去にリリースされたモンとじっくり聞き比べるという事をしておりませんでした。
いわゆる「オウフwwwこんな音今まで聞こえてなかったよコポォwwwwフォカヌポウww」的な聴き方と申しましょうか。

ちょいと時間が出来たので今回じっくりとヘッドホンして聴いてみました。
なんせサージェントに関しては「アンソロジー2」にいくつかアウトテイクが入っていたものの、どうもそれが意図的に作られたテイクちゃうんか、という疑問があったもんでそれに対する新事実が出るかな、と。

「フィクシング・ア・ホール」のベースはジョンなのか

これに関しては昔からけっこう言われてた話ではありますが、今回の50周年記念に第1テイクが収録されたおかげでかなりはっきりしたのではないかと。

第一テイクではベース、ハープシコード、ドラム、マラカスとボーカルだけで録音されてますが、けっこうリキ入ったこのボーカルしながらこのベースラインは無理やろ、と。
しかもこのベース、明らかに後半に行くに従って集中力がなくなってミスを連発するんですわね(笑)
今まではポールがベース弾きながら歌って、ハープシコードはプロデューサーのマーティン卿という説がありましたが、テイクを告げるコントロールルームからの声がマーティン卿なのでスタジオ内には彼はいないわけです。

なので、このベースは後半に行くに従って集中力をなくす、というスタイルからもジョンの可能性大。
で、やっぱり本職ではないパートなのでリズムも悪いし音も良くないのがこのテイクでよくわかります。
しかも、正規でリリースされた物は0:38ぐらいからもう1本ベースがオーバーダビングされてるので、そっちがポールではないかと。

ほんまはポールが丸々差し替えたかったんでしょうけども、ミックスダウンした後だったのでどうにもならんかったんやろなあ・・・

回転操作でわけわからんくなってる実際の録音キーは何か

明らかにポールの声がおかしい「ホエン・アイム・シックスティフォー」は、今回のアウトテイクで実際にはキーCで録音されていた事が判明。(正規リリース版では回転上げられてキーがDb)
「ラヴリー・リタ」も正規リリースされた物は明らかに回転操作されたおかしなキーなのですが、今回のアウトテイクでキーEで演奏されている事も判明しました。(正規リリース版ではキーは半音下げのEb)

なんぞ新しい録音機器の使い方を、という事でこういう回転操作をしまくったんでしょう。
このアウトテイクでは各楽器が正規のピッチ、そしてとても良い音で聞こえてくるのであんまよろしくないんやなあ、というのがよーくわかりました。
楽器弾く人間としては今やアウトテイクの方がお気に入りとなっております。

オルガン弾いてるん誰や?問題も解決

「アンソロジー2」に収録されていた「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプライズ)」のアウトテイクを聴いた時、どう考えてもギター2本、ベース、ドラム、オルガンと5人おるんです。
これはどう考えても誰ぞが加わってるか、オーバーダブした後やと思ってました。

今回リリースされたアウトテイク(テイク8)ではなんとベースが入っておりませんでした。
なので、実際はギター2本、オルガン、ドラムでベーシックトラックを録音した後にベースを足した事がわかります。
そして、このオルガンも曲の後半に行くに従って左手で余計な音を加えた上に間違いまくるのでジョンだろうと(笑)
正規リリースはテイク9にボーカルとコーラスを重ねて完成させたので、きっとポールはジョンに「その左手、悪いけどやめて」って言うたのかも知れません(笑)

「アンソロジー2」で発表されたアウトテイクはかなり編集が加えられてる事もわかったので、アレに翻弄されてた自分が情けないっw

と、なかなか自分のオタ心を満たしてくれるアイテムの50周年記念盤。
まだ手元には「ホワイト・アルバム」の50周年も残ってますのでこれもいずれはガッツリとヘッドホンで戦いたいと思います。

・・・・そういえば今年は「アビイ・ロード」から発売50周年ですが、なんのアナウンスもないですね。
それよりもユニバーサルの社屋が焼けてビートルズのマスターテープも焼けた、という噂がありましたが、公開されたリストの中にはビートルズの名前はありませんでした。

https://www.nytimes.com/2019/06/25/magazine/universal-music-fire-bands-list-umg.html

 

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