昨日、パーティー内で1回だけの演奏という仕事があり、メンバー一同早めに出向いて
じっくりとリハーサルを行うという事をやりました。
その際に我が愛機、BOSS GT-8のパッチを厳密に微調整。
家でヘッドホンしててはわからない部分の調整をじっくりとじっくりと。

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パッチ毎の音量差や音質などはやっぱり現場で大音量でやらないとわからない。
いつもは時間が限られているだけに、こうして実際に音を出す店で調整できるのは
とてもありがたい時間なのです。

思えば、マルチエフェクターに移行したのがKORG A4からだから
もう20年近くになるんですかね、マルチエフェクトを使い出してからは。
テクノロジーが進化する中、ギタリストという種族だけは真空管をありがたがるという
少し変わった性癖を持ったまま現在に至るという不思議な種族。
中には「マルチはクソだ」と言い切るWindows嫌いのMac信者みたいな人も
いたりしますけども、大半は「使った事がない」もしくは
「使ってみたけど使い方がわからなかった」→「オレが使えないという事はクソ」という
なんともいえないマイルドな思考をお持ちの方もいらっしゃいます。

そりゃあツマミフルテン、という言葉で話す人達に「パラメータ」なんて単語が
理解出来るなんて思ってはいませんが、正直お話する事すら難しく感じる場合もあります。
平気でディレイの後にディストーションを繋ぐ様な人達に「クソ」といわれる
マルチエフェクターがとても不憫でなりませんが、付き合わなければ害はありませんし。

A4の後は一貫してBOSSのマルチを使ってきて、このGT-8は先代が壊れて2代目の物。
今はGT-10に続いて発売されたGT-100が最新機種になりますが、
自分のしたい事はほぼこのGT-8で達成出来るので、なんとなく買い換えないままです。

BOSSはCOSM技術にのめり込みだしてからは、コンパクトエフェクターも
すべてデジタルエフェクトのみの開発をしてきましたが、
先日、なんとフルアナログ回路のコンパクトエフェクト三種を発表しました。

boss

歪み物の定番であるBD-2(ブルース・ドライバー)SD-1(スーパー・オーバードライブ)に
続いてなんとアナログディレイの名器であるDM-2を「技クラフト」シリーズとして
復刻・・ではなくて新発売したんですな。
すべての回路をアナログで新設計した上でのこのラインナップは
やっぱりデジタルで全てやろうとするのは無理がある、というBOSSの決意表明なのかも。

GTシリーズの新機種はまだ発表されてませんが、
初代GTであるGT-5のみが歪み系はアナログで構成されていたので、
もしかしたら次世代機種のGTには再びアナログの歪みが搭載される布石かも知れませんね。

とはいえ、自分はいつもCOSMのプリアンプで歪みの音も作るので
内蔵されているOD/DSは一度も使った事はないのですけど(笑)

いずれ、自分のGT-8もあと3年もすればガタが来るでしょうし
その時に出ているGTシリーズがどんなものかちょっと楽しみになりましたです。はい。

Rolandによる「WAZA Craft(技クラフト)」のニュースリリースはこちら。
http://www.roland.co.jp/news/0624.html

各エフェクターの詳細ページも上記ニュースリリースから飛べます。

宣伝動画はこちら。