でっかいテレビが我が家にやってきたのが今年の2月16日。
我が家には元々PlayStation3があったので、Blu-rayディスクの再生環境は
これで出来たのだけども、なんやかんやとフルHDで映画を見る機会がなかった。
午前中に銀行の窓口に行かなきゃならない用事があったので
そのついでにレンタル店に立ち寄り、Blu-rayの映画をとりあえず1本借りた。
選んだのは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の第一作目。
1985年の作品で、中学生か高校生の時に劇場に見に行った気がする。
それ以来、テレビ放送された時になんとなく何かしながら見たりとかはしてたけど
今回、せっかく初めてフルHDを見るならわかりやすく楽しい映画にしようと思ったわけです。
冒頭のいっぱい機械が並んでるシーンから、もう映像のきれいさに圧倒されました。
「こりゃあDVDには戻れないなあ」と嫁さんと二人で言いながら
ストーリーを楽しんでたんですが、最後まで見終わった時の自分の感情にすこし驚きました。
まだ子供の頃にこの映画を見た時は、主人公であるマーティのドタバタに感情移入してて
ラストシーンである、空飛ぶデロリアンのカットで終わった時に
なんだかものすごい爽快感と次への期待だけで「楽しかったなあ」と思えたはずなんですが
冒頭のマクフライ家の様子、そして過去に干渉した事によって変わってしまった
ラストシーンでのマクフライ家の様子を見て、なんだかじんわり来ちゃったんですよこれが(笑)
ジョージ(マーティの父親)おめえ、やったじゃねえか!っていう
なんか思いっきりヒットする所がズレてたような感触にちょっと自分でも苦笑。
「あの時にこうしていれば」という事は大人になるにつれて、その本当の意味がわかったり
またそんな気持ちをずっと引きずって嘆きながら生きている人達もいます。
なるたけ自分は「もうしょうがないやん終わった事は」と思う様にして
日々を生きる事にしてるんですが、そんな部分が刺激されてしまったのかもしれませんね。
そういえば、この間「ガンダムUC」を見た時にも同じような感じを受けてた気が。
作品自体は何一つ変わってないのに、受け手側次第で変わってしまうものもある。
ビートルズにしたって、ハマリまくってたのはまだギターを始める前だったので
少々演奏でギャラを頂ける様になった今聴いてみると、いつでも発見があったりする。
楽しくもただ日々に追われるように暮らしていても
こういう事で自分の変化、いやあえて成長と言っておきましょうか(笑)
そんな事を感じ取れるこうした時間もやっぱり必要なんだなあと思いました。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の3部作のBlu-rayボックスが
なんと4000円弱という値段でAmazonで販売されてました。
もうこれ買っちまおうかな、と思っています(笑)
そういえば。
タイムスリップした1955年にマーティがES-345を弾いて「Johnny B.Goode」を歌う場面が
あったりしますが、ES-345は製造が1959年からだというズレ。
しかもビグスビーのトレモロユニットがついてたり色々と興味深い!
「キーはBで」と言いつつも聞こえている音はB♭。(映像はBで弾いてる)
でもバックの演奏はちゃんとスウィングビートなのが素晴らしい。
それこそが当時のロックンロールのフォーマットですから。
あの頃はこんな余計な事にも気づかずに済んでたんですね、ええ。
やだね、大人になるって(笑)