ハナモゲラボ / 試行錯誤の実験人生

日々、PCや各種デバイス、楽器等に翻弄されながら電脳の森をさまよう男の日常と様々な実験をさらりと記しております。

謙虚である事、そして未完成である事 ― ムッシュかまやつ氏

September 23 2016

バンド仲間でもある高校からの同級生、Teru氏から誕生日プレゼントにこの本をもらった。

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「ロックンロールが降ってきた日」
表紙に書かれている人達が最初にいかにしてロックに触れてミュージシャンになったのか、
それがとても面白かった。

こんな自分ですらそういうエピソードはあるっちゃああるんですけども
誰も聞きたくないだろうし、もしかしたらこのブログのどっかに書いてるかもなので
ここでは割愛しますw

Teru氏は筋金入りのコレクターズファンなので、加藤ひさし氏と古市コータロー氏の
エピソードを目当てにこれを読んだのだろうけども、そのお二人以上に僕は
仲井戸麗市(チャボ)氏、そして超大御所のムッシュかまやつ氏のエピソードに
ものすごい衝撃を受けた。

特にムッシュ氏のエピソードがやはり黎明期から音楽ビジネスに関わって来ただけあって
カントリー&ウェスタン~スパイダーズの流れがまるでおとぎ話の様に見えました。

そしてGSブームの際にプロ作家が書いた曲を一切やらずに
自らの事務所を設立して自作曲で独自の路線を歩んだスパイダーズの人だけに

AマイナーからいきなりDマイナーに行っちゃう曲があるでしょ。
音楽的に言うと「あ、そこちょっとFmaj7経由してから行って下さい」と。
昔はAマイナーからDマイナーに行かないと売れなかったんですよ。
でも今の時代はFmaj7が入っても売れるようになってよかったな、みたいな。

なんていう「なるほど」って話も読めたりしてとても興味深かった。

特にラストのこれ。

常に人が手がけたことないような物を探していますね。
だから僕、今でも興味のあるバンドに近づいていって結局一緒にやるんですよ。
相手の手の内に入るとやり口っちゃあ変だけど「あ、そうなんだ」って
自分自身こういう風には出来ないけど、意識がちょっとやる気になるんだよね。
「よし、そっか」みたいな。
それが僕の喜びだったりしますね。

声をかけるときはこっちからかけますよ。
だって向こうは声をかけてくれないんだもん(笑)
こっち側から声かけないとダメですよ。
僕等が若い頃、年寄りのバンドやなんかは「何、うぜえ」って言ったぐらいですし。
(中略)

「クラブに出てるようなバンドが旬だ」みたいな考え方ってあるでしょ?
音楽文化ってそうじゃないですか。
そういう事はいつも僕は気にしていますね。
他人から見て古ぼけてんのはいいんだけど、自分自身が古ぼけちゃうって
一番情けないから。やる意味がなくなっちゃいますからね。
自分の中で古ぼけないようにしようってのはありますね。

現在77歳のムッシュ氏が「未だに自らを未完成」と称しているのと
ずっと謙虚さを忘れずに色んな人に自分から声をかけていってる事に驚きました。
もしかしたらそれこそが「一流」である最低限のマナーなのかも知れません。

自分自身の仕事であれ、ギターの事であれなんでもそうなんですけども
「自分は完成してる」と思った時点で、周りから見ると古ぼけてしまうし
どうしてもその周りとは対等ではなくなってしまいますよね。
仲間ではなくて批評家としての目線になってしまったり
人の悪いところだけを探すようになったり。

とはいえ、僕自身は多分死ぬまで完成なんて出来ないだろうなとも思います。
色んな人と自ら交わっていって、新しい物を吸収しつつ
常にアンテナを磨くような人達が集まるからこそ、良い物が生まれる。
年上も年下も、先輩も後輩もなくフェアな環境をそれぞれ自ら作り出していく事が
みんなが幸せになる第一歩なんでしょうね。
それだからこそ毎日にも緊張感が出てくるし充実もするのでしょう。

僕自身もそうありたいな、と思いながらこれからの日々を過ごしたいです。

ムッシュ氏、今は闘病生活で大変でしょうけども復活をお待ちしています!

彩り ― 絵の具セット、その進化

September 22 2016

6歳の娘が「絵の具が欲しい」と言い出した。
来年4月になれば小学校にあがるし、その時に恐らく学校側から何らかのセットが
提供されたり売られたりするんだろうなとは思ってはいたものの
別に「あかん」という理由もなく、逆に持たせてみるのも面白そうだったので
サクラクレパスが出している絵の具セットEWZ-R6#20を購入。

パレット、バケツ(中は4つに分かれている)、絵の具(12色)、筆2本、ぞうきんが
メッシュ生地のケースに収まる、という物でなかなかまとまったセットだと思う。

絵の具も自分が子供の時以来に見たけど、今やポリチューブ素材の簡単キャップ。
ガッチガチに固まって蓋を開ける際にねじ切ってしまったりとか
蓋がどっかに飛んでいってなくなったりとか、お尻から絵の具が飛びだしたりなんて事は
昨今の絵の具にはないらしい。
こういう細かな製品改良はやっぱり時代とニーズに沿うものなんだな、と感心する。

※参考サイト サクラクレパス「絵具チューブの歴史」
http://www.craypas.com/target/senior/colum/0712.php

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それこそ昔は24色セットとか持ってた友達が羨ましかったもんである。
ただ、小学校5年の時に所属した美術クラブの先生がとてもいい教え方をしてくれて
「色は5色あればほぼ何でも作り出せる。その過程を楽しんで欲しい。」と
パレットの使い方を教えてくれたのを今でも強烈に記憶している。
それ以来、24色セットは羨ましい物から「応用の利かん奴が買うもの」となった。

たった一言の教えが世界の見え方を変えてしまう事もある、というのを
身にしみて感じた最初の出来事だったのかも知れない。

それが逆に今のWebなどの広告物を作る際にも役に立ってるかもしれぬ。

白・黒・黄・赤・青をパレットの小さい所に出して、混ぜ合わせる色遊びは
娘にはとても新鮮だったみたいで、緑色の彩度を変えて木を描いてあげると
とても感動してくれました。

「ピンク色が欲しいけどセットの中にないから」ではなくて
「赤に白を混ぜれば大丈夫」というその色感覚を早く覚える方がいいに決まってるしね。

ふと改めて絵の具セットを眺めてみるとそこにはビリジアンはありませんでした。
40年近くの時を経て、手元に来た絵の具セットを見ながら
僕も誰かに対してその人の世界を変えれる様な言葉を残せるのかな、と
そんな事を思ったり。

世界を彩る色が娘にとって無限の広がりである事を親として願います。

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