ハナモゲラボ / 試行錯誤の実験人生

日々、PCや各種デバイス、楽器等に翻弄されながら電脳の森をさまよう男の日常と様々な実験をさらりと記しております。

ジャンル名に付随する精神性 ― ビンタ事件

September 02 2017

ここ最近、例の日野さんのビンタ事件で色々なモンをネットで見ますな。

日野皓正氏、中学生へのビンタに「必要な時もある」 一方で「行き過ぎた」とも
http://www.huffingtonpost.jp/2017/09/01/hino-terumasa_a_23193820/

暴力肯定、非肯定の話はともかく本人らで話が付いてる事に他人がとやかく言うてもしゃーない部分がありますが、様々な意見が飛び交う中で一番「?」って思ったのは

ジャズだから自由であるべきであれは許されない」という論点のお話であります。

このざっくり感といいますか、言葉の魔力はすごいもんがありますな。
そういう風に言うてる人の主催する、例えばバーベキュー大会に参加してですね。
夕方5時には撤収せなあかん、というタイムテーブルの中、夕方4時ぐらいから炭を投入しまくって肉を焼き続けたりとか、合コンに参加して「では手短に自己紹介から」という際に、30分以上のフリースタイルで喋り続けたりとかしても「あいつは○○だから」って許してくれたりするんでしょうか。

この「ジャンル名+○○だから」というのは、ロックやパンクにもよく見られるお話で
「ロックな生き方」とか「パンクな生き方」とかざっくりと語られる事が多いですが
これって実際の音楽については何も触れられていないのがミソです。
だってただのジャンル名ですもの。
発展系としては
「男は黙ってアンプ直」とか「黒人でないとブルースは弾けない」みたいなのもあります。

ジャンル名に付随する精神性、これは本当に多種多様ではありますが色んなものを見かけます。
でもそれって逆に「こういうもの」という枠の中に押し込んでしまってる気が致します。
少なくとも、自分が子供の頃に聞いて憧れた物はそんな不自由な世界ではありませぬ。
大好きな「ロック」もそして「パンク」もそんな一言ではくくれない何かがあったから憧れたのですよ。

今回の話は「団体行動の中の礼儀」のお話であって、なぜそこに「ジャズは自由」というのが出てくるのかがあたしゃどんだけ考えてもわかりません。

なので「ジャズは自由であるべきだからあれは許されない」という方、
ぜひバーベキューか合コンに誘って下さいね。

心斎橋2Days ― 初めて人前で弾き語る

August 31 2017

上半期の月末は心斎橋ロックンルージュに出演でした。
詳細はこちら。

夏の終わり ― 2017/8/30「Oldies Live」 at 心斎橋ロックンルージュ

2回目の出演でしたが、どうもここのJC-120はよくある「中域抜け」がある
いわゆる「ハズレ」個体のようで、オーディオアンプ的な音になる様子。
これの対策としては、GT-8の出力を「LINE/PHONE」にしてマイクシミュをオンにするのがベスト(しかし低音が出すぎてしまうのでマスターEQでカットせねばならない)だと今までの経験でわかってたのでそれで対処しました。

楽しく演奏しての翌日。
Vo,しゅんちゃん(ブログはこちら)が心斎橋のBARで弾き語りをしているとか。
前からこれはとても見たいと思ってたのでぜひ行こうと。
前もって「アコギ持っていって良い?」と了解を取ってたのでエレアコ抱えて心斎橋へ。

車を島之内あたりに駐めて歩いているともう日本語が聞こえないぐらい。
なんかすごい変わったなあと思いながら歩いてると道頓プラザなるものが出来てました。
ここに立ってると、数年前に行った釜山の夜をなんとなく思い出しました(笑)

そのBAR、UNCHAINに行くとしゅんちゃん、そしてマスターのDAIさんが出迎えてくれました。
エレアコをセッティングして軽くリハーサルがてら演奏。
まずはしゅんちゃんの弾き語りを数曲聴いてからの後から加わる形で
ビートルズ、ジョン・レノンなどなどを一緒に演奏しました。

考えてみればこういう編成でライブをやるのって実は初めて。
いつもはバンド編成の中でエレキをかき鳴らしているので最悪弾かなくても成り立つわけですが、この編成だとそうはいきますまい。
なので、手元をがっつり眺めながらあまり前を見る事も出来なかったのが心残り。

ステージ回数が進むと「弾き語りとかどーです?」としゅんちゃんの悪魔のささやきが・・
ギター1本でひ、弾き語りなんてね。人前でやった事なんてないです・・・
プラス、ピアノとかだとありますけども、あとは宴会ネタの月亭可朝「出てきた男」ぐらいですよ・・・

しかし、ここはあえてやってみることにしました。
変な汗がいっぱい出ましたけども「やり終えた」という事実だけが残った感じw
でも、このおかげで何か押さえつけてたものが吹っ切れた気がします。
何事もやってみん事にはわからんもんですね。

新たにトライするものが増えて、とてもよい一日でした。
次回のUNCHAINでのライブにもぜひ参加しよーかな、と燃えています(笑)

今も続く悪しき精神論 ― NHKスペシャル「戦慄の記録 インパール」を見て

August 27 2017

なぜかこの番組だけ録画しそこねていて再放送をようやく見れました。
きっと放送時間がずれてたせいだとは思うんですが不思議だ。

この時期のNHKスペシャルはやはり戦時中の出来事の特集が多くて、
毎年これらを見るのにそれなりに時間がかかってしまいます。

今回はあの太平洋戦争の中でも最も無謀な作戦だったと言われる「インパール作戦」の特集でした。
NHKは過去、1993年に「ドキュメント太平洋戦争 第4集 責任なき戦場 ~ビルマ・インパール~」を放送しており(番組はアーカイブとしてこちらで無料で見れます)それ以来の大規模な特集だと思います。

今年のNHKスペシャルはビッグデータを地図上に反映させる事を主軸に置いているようで、広島原爆の番組に続いて今回も約30000人と言われた半数の15000人分の死者の死亡箇所を地図に反映させていました。

これを見てもわかるように作戦中の死者よりも作戦中止以降、撤退中の死者が多い事がわかります。
そもそも補給・兵站という部分を軽視して3週間という無謀な作戦計画から始まったこの作戦ですが、今回の特集は当時この作戦に参加していた生存者の方のインタビューを数人登場させていたのが印象的でした。

中でも司令官だった牟田口廉也中将のお孫さんが出演していたのに驚きました。
戦後も生き残って戦争犯罪人としての追求もされず、晩年は自己弁護に徹したという人物の家に生まれた、というだけで相当色々な事があったと思いますが・・・

番組は中将付だった斉藤博圀さんの日誌に書かれたコメントを挟みながら続いていきますが、最後に斉藤博圀さんが現在も生存しており、本人のコメントを収録して終わります。

牟田口中将が語ったコメントとして以下が伝えられています。

インパール作戦失敗後の7月10日、司令官であった牟田口は、自らが建立させた遥拝所に幹部将校たちを集め、泣きながら次のように訓示した。「諸君、佐藤烈兵団長は、軍命に背きコヒマ方面の戦線を放棄した。食う物がないから戦争は出来んと言って勝手に退りよった。これが皇軍か。皇軍は食う物がなくても戦いをしなければならないのだ。兵器がない、やれ弾丸がない、食う物がないなどは戦いを放棄する理由にならぬ。弾丸がなかったら銃剣があるじゃないか。銃剣がなくなれば、腕でいくんじゃ。腕もなくなったら足で蹴れ。足もやられたら口で噛みついて行け。日本男子には大和魂があるということを忘れちゃいかん。日本は神州である。神々が守って下さる…」。訓示は1時間以上も続いたため、栄養失調で立っていることが出来ない幹部将校たちは次々と倒れた

「気合いでなんとかなる」とか「ハングリー精神」という言葉は今でもよく聞きます。
自分はこういう無駄な精神論がとても嫌いなのは、こういう戦史ものをずっと読んできたからかもしれません。
現状を分析して出来ない事は出来ないと判断する事が悪という世の中にはなってほしくないですが、こういう精神論って未だにあちこちに根付いたままだなあ、と思うんですわね。
インパール作戦そのままの様子で経営している企業とかそれこそ無数にあるんじゃないでしょうか。

歴史から何を学ぶのか、というのは人それぞれですが失敗を失敗と認める潔さ、
そしてそれに関わってしまった時にいかに聡明な判断を下せるかという事に尽きますね。

旧日本軍の作戦から失敗のなんたるか、を知るには「失敗の本質」という本が面白いです。

 

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